何気ない日常の一コマ
焼鳥にもつ煮、ほっけに唐揚げ、お酒のつまみと言われるものは、全部好き。
結婚祝いに頂いたビールグラスにワイングラス、日本酒グラスが、食器棚に多数並んでいる我が家です。
それだけ私たち夫婦は、一緒に飲んでいるイメージが強かったのでしょうね。
金曜日の夜は、新宿で飲み、終電かタクシーで帰っていたあの頃。
上司や先輩と飲む時は、奢ってもらうのが当たり前。
週末を楽しみに働いていたと言っても過言ではありません。
夫とお酒なしで会ったことは、一度もなかったかもしれません。
そんな母さんですが、かれこれ20年近く飲んでいません。
病気でもなく、お酒で失敗したわけでもありません。
子供や義両親に何かあった時に運転しなければならなかったため。
いざという時のために。
ノンアルコール飲料も登場しましたが、それもほとんど口にしたことはありません。
今は自宅通勤だから飲めるじゃんと思うかもしれませんが、週末は18時30分には一杯飲み始める夫。
子供も大きくなったので大丈夫だと思っているのでしょう。
いざとなれば、妻が運転してくれるから大丈夫だと思っているのでしょう。
母さんも飲みたいのに〜とは、思わなくなっているのであります。
あの十数年間で、一生分のお酒を飲んだので、身体が満足しているのかもしれませんねぇ。
息子が20歳になった時、夫と3人で、娘が20歳になった時、家族全員で飲めたらいいねと夫とは話しています。
昔、『亭主元気で留守がいい』なんてCMが流行しましたが、あれは毎日決まった時間に帰ってきてくれる夫がいるから言えるのですよねぇ。
チョコ家では、
お父さんと一緒に食卓を囲むだけで、幼少期の子供たちは、嬉しくてテンションが上がっていましたから。
あと数年、医者からお酒をやめるよう言われないように夫も健康に気をつけてもらいたいものであります。
人生で一度も二日酔いを経験したことがない母さんです。
数十年飲んでいなかったら、もはや初めてお酒を口にする子供と同じになっているのでは?
お酒も飲んでいないと弱くなるのかな?
「もしかして、私ってもともとお酒がそんなに好きではなく、付き合いで飲んでいただけだったかもねぇ」
「そんなわけないでしょ。あんなにグラスをもらっているじゃん。付き合いで飲んでいた人にくれるお祝いではないんじゃない?」
「だったとしたら、ずっと飲まなくても平気ってスゴイよね?」
「いや、何がスゴイかわからないけど」
なんて
どうでもいい会話をしながら
飲んでいる夫の目の前で
もつ煮をおかずに白ご飯を食べている母さんなのであります。