赤い羽根共同募金運動について
子どもの頃から秋になると赤羽募金運動があって、学校で赤い羽根を全員でつけた記憶があるんだが、今でもあるんですね。ちょっと覗いてみましょう。
|共同募金運動ってなあ~に
共同募金運動は、都道府県を単位に行われているそうです。
各都道府県内で共同募金として寄付された金額は、同じ都道府県内で、子ども、高齢者、障がい者などを支援するさまざまな福祉活動や、災害時支援に役立てられるそうです。
共同募金運動の期間は10月1日から翌年3月31日までの6か月間、全国一斉に行われます。
ずいぶん長い期間やるんですね。
|共同募金は目標額を定めて行われる
共同募金は、地域の福祉団体等からの助成申請を受けて、その助成要望額に対してどのくらいの募金が集まれば支援できるかという助成計画を立てます。
この計画に基にして算出したのが目標額となります。
つまり、地域ごとに課題解決に必要な額を事前に定めてから、寄付を募る「計画募金」ということになるのです。
|助成の種類
募金による助成には、市区町村での活動を応援する地域助成と、市区町村を越えた広域での活動や先駆的な活動を応援する広域助成があります。
全国的な統計でみると、地域助成と広域助成の一部を合わせて、集まった募金の約7割が募金した地域で使われており、残りの3割は市区町村を越えた広域での活動や災害時の備えのためなど使われています。
|共同募金の使いみち
共同募金の助成は、高齢者サロンの運営や点訳ボランティアといった草の根のボランティア活動の費用から、障がい者の共同作業所の車両整備や社会福祉施設の改修など、さまざまな民間の地域福祉活動の支援に使用されています。
|共同募金会の運営はどこがやっているの
➤ 都道府県共同募金会
共同募金運動を推進するための組織として、都道府県ごとに、県内の各界を代表する役員で構成された共同募金会を設けています。
都道府県共同募金会には、助成先を決定する「配分委員会」が市民参加により設置されており、ここで助成団体や金額を決めているのです。
➤ 市区町村共同募金委員会
都道府県共同募金会は、市区町村の区域等に共同募金委員会を置いています。
これらの共同募金委員会で、募金や広報、地域の助成審査等の活動を区域ごとに実施しています。
企業、町内会、自治会、民生委員・児童委員、地域住民など、多様な人が、共同募金委員会の募金や運営のボランティアとして参加しているのです。
➤ 中央共同募金会
47都道府県共同募金会の連絡調整機関として中央共同募金会があります。いわゆる都道府県の連合会というイメージですね。
|社会福祉法について
共同募金及び共同募金会に関しては社会福祉法に基本的な事項が規定されています。
条文の一部は下のとおりですが、詳しく知りたい人はこちらから
関係条文はこちらからダウンロード(PDF)
|その他
➤ 税制上の優遇措置
共同募金会は、国と地方公共団体と同じように、寄附に対する『優遇措置の対象団体』になっています。
PDFダウンロード:https://www.akaihane.or.jp/find/tax/
➤ 共同募金運動要綱
全国的に協調して共同募金運動を推進するために、基準となる14事項を定めています。
PDFダウンロード:https://www.akaihane.or.jp/find/tax/
➤ 共同募金助成方針
共同募金運動要綱における助成に関する規定を補完するためのもとして、共有すべき助成方針を定めています。
PDFダウンロードhttp://www.akaihane.or.jp/assets/doc/bokin/how/1630joseihousin_h21.pdf
|おわりに
赤い羽根共同募金は目標額を定めて募金活動を行う理由などについて書きました。
地域のために使用される募金活動ということなので皆さんも協力してみませんか。