
国際電話等を利用したニセ電話詐欺_Ver2
前回の記事の続きです。前回は国際電話番号「+01・・」などからかっかてくる詐欺電話について説明しました。
今回はその続き、もう少し手口等について書きます。
|詐欺電話の手口
特殊詐欺電話がかかってくると・・・、どうなるのでしょうか?
その手口について説明します。
一般的に、この種の詐欺の手口としては大きく分けて「発信」「手段」「支払」の三つに分けられるといわています。
そのことを少しでも頭に入れておくと、「これ、詐欺かも」と認識できるでしょう。
➤ 発信と着信
発進と着信というのは立場の違いだけで同じことですね。
詐欺師が電話をかけてくるときの番号は「+1・・・」ですが、この「+1」というのは電話番号の国番号のことです。
国際電話をかける場合は、相手先の電話番号の前に国際電話識別番号である「+」と国番号を続けて入力する必要があります。
国際電話における国番号とは、国際連合の専門機関の一つである ITU(国際電気通信連合)によって世界各国に割り当てられた 1〜3 桁の数字のことなのです。
そして、国際電話番号が「+1」だと、国はアメリカもしくはカナダあたりからということがわかります。
具体的には「+1800」とか「+1844」。
ほかに「+1」が付かない「+800」や「+844」もあるので、とにかく電話番号に「+」が付いていたら、国際電話であり、詐欺の可能性が高いと思ってください。
国際電話詐欺などで、日本の会社や行政機関(NTTファイナンスや総務省など)を名乗ることあるが、これら日本企業がわざわざ国際電話を通じて支払いの案内をすることはないですよね。
➤ 手段
電話がかかってきたり留守番電話に伝言を残こしていることがあります。
その内容を聞くと、自動音声アナウンスで折り返し電話をかけるように誘導してきます。
先に書きましたように「あと2時間であなたの電話は使えなくなる」などと、とにかく不安をあおるキーワードを使ったりしています。
しかしどうでしょう、日本の企業や行政機関が、自動音声アナウンスで末納金や法的措置を通知することは絶対にありませんよね。
しかも、会社や行政機関が「あと2時間」というような期限の切り方は絶対にしません。
かかってきた電話に出てしまった場合や留守番電話にしたがって折り返しの電話をしてしまった場合でも、そのことを念頭におき、ちょっとでもおかしな表現や言葉が出てきたら、会話途中でも即座に電話を切ってしまいましょう。
万が一、電話を切った後に再び電話があったら受けないようにしましょう。
➤ 支払(電子マネー)
特殊詐欺は最後に必ずお金の支払いを要求してきます。それもほとんどが
「電子マネー」です。
これまでは銀行振込が多かったのですが、最近では警察や金融機関などで各種の対策を講じていることなどから、犯行がしにくく、足がつきやすいので銀行振り込みは減っているようです。
認識して欲しいのは「日本の企業や行政機関が電子マネーで支払いを要求することはない」ということです。
しかし詐欺師は平然と、かつ被害者が正常な判断ができないように「2時間
後にあなたの電話が止まります」「コンビニが近くにあるんだったら ギフトカードでも今回はいいです」「あとで救済措置があるので95%返ってきます」などと言って不安におとしいれたり、甘言を用いたりします。
そして正常な判断できなくなりつつある状態になったところで、最後は必ずコンビニで電子マネーを購入するように勧めてきます。
その時点で「詐欺では?」と気づいて欲しいのです。
いずれにせよ、「企業や行政機関が“電子マネーで支払えなどと言うことはない」ということだけは忘れないで欲しいです。そして、絶対に折り返し電話をかけないことが重要なのです。
|おわりに
電話に出ない、折り返えし電話をしないを徹底し、それでも、詐欺被害に遭ってしまった場合は、消費者ホットラインの「188」に電話をし最寄りの生活相談センターに案内してもらえます。
それから、警察相談専用電話「#9110」に電話すると、最寄りの警察相談所に電話がつながります。
ここでは、恥ずかしがらずにどのような詐欺にあったのか、正直に事実を伝えて相談してみてください。