~危険が潜んでいる「JKビジネス」~
大都市の繁華街を中心にいわゆる「JKビジネス」と呼ばれる営業が行われており、ときどき報道されているので皆さんもご存じでしょうね。
カフェやコミュなど一見すると問題のないアルバイト先に見える場合でも、女子高校生等が客から児童買春やストーカー等の被害に遭うといったケースが発生しており、思わぬ危険が潜んでいるといえるので、今回はちょっとふれますね。
|JKビジネスとは?
JKビジネス(ジェーケービジネス)とは、女子高校生等であることを売りにして、見知らぬ男性と会話や占い、ゲームなどをする、飲食しながら会話やゲームをする、散歩をする、個室でマッサージや添い寝をするなどをしてお金をもらうという仕事(ビジネス)である。
|JKビジネスは危険
一見すると問題のないアルバイト先に見える場合でも、女子高校生等が客から児童買春等の被害に遭うなどのケースが目立っており、安易に働くことはとても危険なことなのだ。
どうしてこういうビジネスがはやるのか・・・ちょっと不思議でもあるのだが・・・それは置いといて。
|「JKビジネス]の営業形態等
「JKビジネス」といわれているものについては、いろいろな営業形態が存在している。
※以下の調査結果に関する図等は警察庁が実施し公表した「JKビジネスの営業実態等の調査結果」を引用してみることにする。
(1)店舗数等
令和5年12月末現在、都道府県警察において把握した
〇 「JKビジネス」店は100であった(令和4年12月末時点と比較して19(16%)減少)。
〇 接触型が70で最も多く全体の70パーセントを占めている(令和4年12月末と比較して10.3%減少)。
下表はR5年12月末の営業実態を示している。
(2)営業形態や場所
○ 店舗型が全体の約6割を占めている。
○ 地域別では、東京都が72で全体の約7割を占め、大阪府が19で全体の約2割を占めている。
○ 秋葉原地区、池袋地区及び新宿地区で、東京都全体の店舗型の7割、全国の約4割を占めている。
(3)本件の調査対象の営業形態
|営業に関する検挙事例
○ 「リフレ」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室において、客の求めに応じて身体を接触させるなどのサービスを行わせていた。
○ 「撮影」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室において、客の求めに応じて胸部等をことさら強調する姿勢を撮影させるサービスを行わせていた。
○ 「コミュ」の経営者は、女子高校生を雇い入れ、店内の個室において、客の求めに応じて性交をさせるなどのサービスを行わせていた。
|警察の対応
警察では、「JKビジネス」に関して各種法令を適用して厳正に取り締まるとともに、「JKビジネス」で稼働する女子高校生等についても、街頭補導を推進しているという。
ということで、いわゆる「JKビジネス」に関連したトラブルに巻き込まれたときや各種トラブルに遭った際には、警察相談専用窓口「♯9110」や近くの警察署、交番等に相談しましょう。
「JKビジネス」に係る各種トラブルに遭った際は、全国に設置してある警察相談専用窓口「#9110」や近くの警察署・交番等に相談しましょう!
|おわりに
以上のように警察庁が2023年度に行った「JKビジネス」の営業実態等の調査結果を見てみた。
校則の改編、改正や女子高校生の制服の乱れなども影響しているかもしれないが・・・。全国の中高生が同じような環境に置かれているのだと思う。
一方で、JKビジネスをしてる女子高校生等が客から児童買春やストーカー等の被害に遭うといったケースが発生しており、思わぬ危険が潜んでいるという実態もあるので注意が必要だ。
また知人や友人などでこの種営業を行っている、もしくはその恐れがある場合には注意を促し適切な行動がとれるようにいておくことも大事!
<参考>
令和5年中における営業実態等については、こちらをご覧ください。
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/R5all-JK-chosa.pdf