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本の感想。読んだ時の気持ちを思い出すための記録。

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読書記録。
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2022年1月の記事一覧

本の感想 「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」 ニーナ・シック (著), 片山 美佳子 (翻訳)

インターネットなどで情報を収集するときに、「間違えた」情報をつかみたくない…という思いがあります。でも、どうしたらいいのかなぁということで、新聞で紹介されていた「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」を読んでみました。 世界中で起きている事件の背景が紹介されているので(知らないと自分も巻き込まれて危険だよ!と)、人に話したくなる内容の本でした。 ニセ動画が簡単につくれるようになっている 「ディープフェイク」は、AIによって、顔の差し替えなどを行った動画。技術の進歩によ

本の感想 「フェイクニュースの生態系」 藤代裕之編著

「フェイクニュースの生態系 (青弓社ライブラリー)」が日経新聞で紹介されていたので、読んでみました。 「はじめに」で、すでに「ほとんどの人にフェイクニュースは見抜けない」と宣言されています。私は大丈夫だと思ったのに…(いや、最初から自信がないから、こういう本読んでます)。でも、逆に免罪符をもらった気も…。(いや、そういうわけでないですね…) フェイクニュース1つ1つへの対処方法というよりは、そもそもニュースが世の中で流れていく中で、どうしてフェイクが含まれていくのかを理解

本の感想 「10才から知っておきたい マンガでわかる!はじめてのSDGs図鑑」

https://amzn.to/3nicfJC 各目標に対してマンガ、クイズ、事例、めざすこと、自分たちができること、さらに「調べてみよう」コーナーがあるので、これから調べてみたい!&取り組んでみたい!思う人には良い本だと思いました。 「SDGsの木」の紹介など、いろいろなデータの出典がありました。この本に載っていた情報を辿って、環境庁で下記の表を見つけることができました。このような感じで、本に載っていない新しい情報や、編集しなおした情報(元データは同じでも、表現が違うお

本の感想 「すぐできることからがんばってしよう こどもSDGs」

17の目標ごとに、「知る」「考える」「する」が2ページずつ、具体例載っています。日本の小学生〜大学生に関係する取り組みの紹介も10例以上あります。 「他の人はどういうことをやっているの?」と子供(もちろん、おとなも)が知るために、良い本だと思いました。 取り組みのほとんど、私は知らない話でした。 おもしろい&びっくりした話は 「伝統技術」上総ぼりの技術をアフリカ・アジアの人たちに伝えて水問題の解決をはかっている話 日本で以前、公衆衛生の改善に役立った技術・製品(サラヤ

本の感想 「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」

SDGsは他人事ではないし、取り組みを始めること自体ハードルは高くないんだよ、と、教えてくれる本でした。 3章で構成されていて、①現状の問題、②SDGsとは、③自分事として考える方法、きっかけが紹介されていました。 1章「みんなの周りのさまざまな問題を理解しよう」では、SDGsに関連する問題の実例が10以上あり、「困ったことがいろいろあるんだな」ということが子どもでもわかりそうです。世界の中での日本の順位ですとか、グラフや数字での説明もありました。1トピック2ページでシン

本の感想 「滅私」 羽田圭介

ミニマリストが主人公のお話。生活や意思決定のあらゆる無駄をはぶき「楽」に生きたい主人公はSNSやシンプルなエコ生活ができますよ的な商品のブランド開発などを生業にしています。主人公も参加するSNSを主活動の場とするミニマミストのコミュニティでは、いくつかの流儀のミニマミストがいて、それぞれの生き方に主人公は共感したり、どちらかというとちょっと見下した感じで見ています。そして自分自身にも疑問を持っています。モノを持たないという判断が人生にどうプラスなのかマイナスなのか。SNSを生