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このSF設定がオモシロい「造物主の掟」

<SF(92歩目)>
ジェイムズ P.ホーガンさんの40年ちかく前に書かれた作品です。
SF設定に未来予想は今回の作品にはなく、どちらかと言うと「文明」の興亡を感じさせるオモシロい作品になっています。「続編」ありますが、この作品で完結しています。

造物主の掟
ジェイムズ・P・ホーガン (著)
東京創元社

「92歩目」も、ジェイムズ P.ホーガンさん。
木星の衛星タイタンを舞台とするファーストコンタクトSFです。
「巨人たちの星」シリーズの様かと思ったのですが、1000光年先の高度な生命体によるまさに「プログラム」の様な存在がタイタンに住む機械文明。進化の過程が異なる生態系でも人類の様になる理由も説得力ありました。

ホーガンさんらしくアメリカの雰囲気をまとう未来に楽天的なSF作品でした。

私は「科学」が偉大なものだと率直に信じる現代人です。
その中で、機械人(タロイド)たちの中の異端の者たちに機械人ながら感情移入してしまいました。

そしてこの設定がホーガンさんの「大技」なのですが、不思議と腹落ちしてしまう。

科学一辺倒ではないところがホーガンさんの持ち味だと感じました。

ちょっと人類側の登場人物がキャラが立つも、「なりすまし」はまさに「詐欺師」でしょう!と突っ込みたくなる作品です。
ちょっとハードSFにつかれた時に、この作品は効きます。

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