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ナウシカ設定のあたたかい作品「地球の果ての温室で」

<SF(190歩目)>
「ダスト」と呼ばれる有害物質に半壊してしまった世界はまるでナウシカ。なんか、映像化される予感。それも美しく。

地球の果ての温室で
キム・チョヨプ (著), カシワイ (イラスト), カン・バンファ (翻訳)
早川書房

「190歩目」は、キム・チョヨプさんの愛を感じる美しい物語。
物語はSF設定ですが、情緒的でもの悲しさがある。

それが、私たちの感情とすごく親和性あり。隣の国であり、心のどこかで文化を共有している感じがします。

あたたかい余韻と美しい叙情。すごくいいですね。
韓国SFが多く翻訳されているのも理解できる。

モスバナのイメージがつかみずらいのですが、愛する「トリフィド」と異なり、キャラが立っていないのが東アジア的で私たちの心に残るのかも。
※「トリフィド」は読んだら、心をつかむ「エイリアン」並みの怪物。でも「モスバナ」にはキャラは立っていないが、心に残る。

「復興」には「希望」と「愛(Love)」が必要ですね。
とても良い作品でした。

そして「萌え」ある作品です。

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