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ヨーロッパ的な本

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私の主観なのですが、ヨーロッパ的な本を集めました。
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2024年7月の記事一覧

サバイバル・ノンフィクションの一つの頂点「絶海 英国船ウェイジャー号の地獄」

<文学(134歩目)> 海賊が跋扈していた18世紀を舞台にしたサバイバル・ノンフィクショ…

読書ノーツ
6か月前
34

チャイナ・ミエヴィルさんの短篇集「ジェイクをさがして」

<SF(133歩目)> 「都市と都市」以上に、心にひっかかる作品集。ちょっとSFよりも文…

読書ノーツ
6か月前
30

オーウェルさんはやはりとても鋭い「全体主義の誘惑 オーウェル評論選」

<文学(133歩目)> 戦中戦後のオーウェルさんの意欲的な論評です。 全体主義の誘惑-オー…

読書ノーツ
6か月前
21

欲望が満たされたことがないので、欲望を抱く事も難しい「星の時」

<文学(132歩目)> 現代のマノンレスコーの様な読後感。ブラジルよりも、ヨーロッパ的な…

読書ノーツ
7か月前
18

大気圏外を舞台にした愛する若者の物語「君の彼方、見えない星」

<SF(130歩目)> アメリカという大きな市場で、どんなSFが多くの人の心を掴めるのか…

読書ノーツ
7か月前
24

肌の色なんかどうだっていい「少女、女、ほか」

<文学(123歩目)> エヴァリストさんは「肌の色なんかどうだっていい」としているが、ど…

読書ノーツ
7か月前
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ハートリーさんの上質な怖さ「ポドロ島」

<文学(122歩目)> 怪奇小説として有名な作品ですが、読み直してみると構築力が素晴らしいと感じました。 ポドロ島 (KAWADE MYSTERY) レズリー・ポールズ ハートリー (著), L.P. Hartley (原名), 今本 渉 (翻訳) 河出書房新社 「122歩目」は、レズリー・ポールズ・ハートリーさんは昔々に読んだ気がするが、多くは曖昧模糊としていました。 そこで、改めて読み直してみたら、やはりそれぞれの作品が粒ぞろいだと感じた。 特にベネチアものがいい

宗教が支配するディストピア世界「2084 世界の終わり」

<文学(120歩目)> ジョージ・オーウェルさんの「1984」を意識しての「2084」で…

読書ノーツ
7か月前
24