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肌の色なんかどうだっていい「少女、女、ほか」

<文学(123歩目)>
エヴァリストさんは「肌の色なんかどうだっていい」としているが、どうしても「黒人女性」が強調されすぎな気もする。
あまり強調しないで12人の女性の物語として読むといいかも。

少女、女、ほか
バーナディン・エヴァリスト (著), 渡辺 佐智江 (翻訳)
白水社

「123歩目」は、バーナディン・エヴァリストさんと最初の出会いとなった作品。

アマ、ヤズ、ドミニク、キャロル、バミ、ラティシャ、シャーリー、ウィンサム、ペネロピー、メーガン、ハッティ、グレース。

12人は個性的。

逆に個性的ゆえに、それぞれの物語が独立していてもいいと思った。

色々な逆境が描かれているが、皆さん強い。

人種、移民、フェミニズム、ジェンダー、LGBTQ+、階級、教育、制度的差別、どれをとっても主題になりえる問題をさらけ出しながらもがき、絶望し、喜び、「肌の色なんかどうだっていい」の境地に達する。
とてもいい物語です。

そして、エヴァリストさんの取り組みが少しでも進んでいくことが、私たちの希望でもあると感じました。

まさに「今」の作品です。

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