いずれも異様な人間が登場する「出身国」
<文学(196歩目)>
ちょっと他にない短篇集で、小説の底力を感じました。おそらくテクニカル、でもドミトリイ・バーキンさんの文体は他にないユニークさを感じます。
出身国
ドミトリイ バーキン (著), 秋草 俊一郎 (翻訳)
群像社
「196歩目」は、ドミトリイ・バーキンさんのちょっと他にはない短篇集で独特です。
とても不思議な文体の理由がわかる。
短篇の出だしが強烈。でも、そこに描かれていることがどんどん流転していくから。最後は出だしとまるで異なることが描かれている。