保育のメモ 「ダイバーシティ・インクルージョン保育について」
保育士の路瑠と申します。保育の在り方が随分と変わって来てました。
わたしたち保育士も日々の学びが大切となって参ります。
いざ学ぼうと保育書を開くと様々な保育用語も出てきて
「これは何て言う意味だろう」とその用語を調べる必要が出てくることも‥。そんな保育士さんの悩みにお応えできるように保育用語などをサイトにまとめていきたいと思っています。
今回は、今後幼児教育・保育においてますます広まることが予測される
ダイバーシテ保育・インクルージョン保育とノーマライゼーションについての用語をまとめました。
①ダイバーシティ保育・インクルージョン保育
ダイバーシティ保育とは
「文化や人種、障害等の多様な属性の差異を集団内で相互に受容・理解・尊重しながら、その差異を積極的に活用することで育ちあう、一人ひとりのニーズに応じる保育」
インクルージョン保育とは
「文化や人種、障害等の差異を前提とするのではなく、すべての子どもが同じ場で参加が保障され育ちあう、一人ひとりのニーズに応じる保育」と定義している
ダイバーシティ保育は
「保育者は子どもたち一人ひとりの多様な属性の差異を集団内で相互に受容し、理解し、尊重しあうような機会を創り出しながら、その差異を活かしあう保育実践をデザインすること」、
インク ルージョン保育は
「保育者はどの子どもも活動に参加できるように、活動内容を
スモールステップ で構成したり、部分参加を認めたりすることで
マルチアクセス可能な参加方法を保障する保育内容・保育方法を計画すること」
ダイバーシティ(Diversity)とは
直訳で「多様性」を意味する言葉です。 人種・年齢・性別・能力・価値観などさまざまな違いを持った人々が組織や集団において共存している状態を示し、国際的に重要視されています。
ダイバーシテーの考え
人間には個性や特性があって、その違い(性別や人種、宗教、思想、学歴)をお互いに認め合い、それを活かすことで、世の中が元気になり、社会が発展していくという考え方です。
インクルージョン(nclusion)とは
直訳すると「包括・包含」という意味を持つインクルージョン。
ビジネスの場で用いられる場合、組織内すべての従業員が仕事に参画する機会を持ち、それぞれの経験や能力、考え方が認められ活かされている状態を指します。
国籍、性別、学歴などにとらわれず多様な人材を活かした就業機会が与えられるという意味を持つ場合もあります。
インクルーシブ社会とはどういう意味ですか?
障がいの有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、違いを認め合い、
共生していくことを目指す社会をインクルーシブ社会といいます。
名詞形でインクルージョン(inclusion)と表記されるケースもあります。
②インクルージョンとノーマライゼーションの違い
ノーマライゼーションは、「障がいの有無に関わらず当たり前の権利を享受できる社会」という障がい者の立場に立った限定的な理念といえます。
一方インクルーシブは障がい者に限定しないすべての人を対象としており、さまざまな差異をすべて包み込むという考えかたを意味しています。
ノーマライゼーションとはどのような考えか?
厚生労働省が提唱しているノーマライゼーションとは
「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」という理念です。
ノーマライゼーションの具体例は?
具体的には、以下の例が挙げられます。
・階段の横にスロープをつけて車椅子の方でも利用できるようにする
・音声案内を流して視覚障がい者でも利用できるようにする
・バスのステップをなくし、足腰が弱い方でも利用できるようにする
保育現場における「ノーマライゼーション」とは
障害を持つ子どもと持たない子どもが平等に生活する社会を実現させる考え方です。
本来は保育現場でも早急に対応すべき問題ですが、保育士不足・保育所自体の不足・障害児教育が現場に浸透していないことから後回しにされているのが現状です。
以上
保育士さんをはじめ子育て支援の方々または子育て中の皆様のお役に立てれば幸いです。