大人になること

大人になること
それは時に知らないふりをすること
傷ついていないふりをすること

大人になること
無理矢理笑うこと
疲れてないふりをすること

大人になること
自信のあるふりをすること
緊張してないふりをすること

大人になる時は二回ある。一つは歳を重ね、精神的に大人になること。もう一つは社会から大人扱いをされて自分は大人と思い込まされること。

私たちの年頃は後者に悩まされる。自分勝手ではだめだと。しっかりしなくてはと。何を見て思ったか自分の中の理想の大人ぽく振舞って、色んなふりをして気づけばそれ以外の自分では外に出られなくなっている。

たまに一人で涙が止まらなくなる。ほんとは子供の時のようにただただ無償の愛を受けていたい。努力をしたくないわけではないし、頑張れないこともないけれど、一旦今の人生から逃げ出したいと。

そんな心の葛藤はうまく言語化できないから誰にも相談できずただ一人で泣くしかないのだ。ほんとは頑張ってるね、大好きだよ、そんな簡単な言葉がほしいだけだ。大人になるにつれてこれらの言葉は言われなくなる。しかし、心は子供だから。恥ずかしくてそんなことを求めているなんて言えないけどほんとは言ってくれてもいいんだよ。

誰しも一年は365日だ。特に若いうちの一年一年は貴重だとも思う。その同じ時間の中でなにをしてなにをしないか取捨選択をしつつ、自分を甘やかしながら愛しながら生きていく。