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犬君の超訳「源氏物語」 第27巻「篝火」

犬君アタマの超訳源氏!第27巻「篝火」UP!第54巻「夢浮橋」まで完走なるか…to be continued

第27巻「篝火」

原文抜粋「秋になりぬ 初風涼しく吹き出でて 
                      背子が衣もうらさびしき心地したまふ  忍びかねつつ
       いとしばしば渡りたまひて おはしまし暮らし 
               御琴なども習はしきこえたまふ。」

犬君超訳「秋になった。涼しい風が吹き始め、
      もの寂しい気持ちをおさえかねて、
       源氏はしばしば西の対に行って、一日中そこで過ごし
                玉鬘に和琴などを教えたりした」

原文抜粋「五六日の夕月夜は疾く入りて すこし雲隠るるけしき 
      荻の音もやうやうあはれなるほどになりにけり
          御琴を枕にて もろともに添ひ臥したまへり」

犬君超訳「五、六日の夕方の月は早く山に入り、すこし雲に隠れる様子や、
      荻に吹く風の音も秋の風情を思わせる季節になってきた。
       源氏は和琴を枕辺において、玉鬘の側に添い臥していた」

犬das: 『わがせこが衣のすそを吹き返しうらめづらしき秋の初風』⇒
     「あの人の衣の裾をひるがえしてゆく 思いがけない秋の初風」
      *背子 =女性から親しい男性を指す時の言葉
                   (詠み人しらず 古今和歌集)

    『向夕搴簾臥枕琴』⇒
    「夕暮れになると簾を上げ 琴を枕にして横になり
    『微涼入戸起開襟』⇒
    「涼しげな風が入ってくると 起き上がり襟を開く」
                   (白居易 閑臥有所思二首 より)
 
 犬君「琴を枕にしたら、ぜっ~たい寝ちがえるって」祝🌸ハーフ完走‼

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