ハイキングで、山頂のカレーを食べられなかった話 #摩耶
こんにちは。
夏到来ですね。摩耶に登ってきました。
涼しい朝のうちにと、8:30登山開始。
その日の予定は
「上野道を登り、摩耶の大杉を見て、
掬星台のビューテラスで景色を見ながらカレーとビール。帰りはロープウェイとケーブルカー」
そんな楽しいハイキングのおいしい部分だけ消えた話
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週末限定のコミュ障な私は、常にぼっち登山。
でも1人の登山は不安なので、登山者が多そうな、時期とコースを選んで登ります。
その日は、年配のご夫婦が先行で登山。
イノシシ避けのためか、旦那さんが音楽を流す。
「懐メロか?」と思ったが、
新しい学校のリーダーズの大人ブルー
そのチョイスは嫌いじゃないです。
旦那さん、エンドレスリピート
お二人に挨拶をして、ちょっとお先に失礼する。
暑い中、水分を摂りつつ、体から蒸気が上がる。
虫が多いので、タオルで払いながら進む。
脳内では、大人ブルーが流れ続ける。
さながら、ライブでタオルを振り回すパリピ。
虫を払い、続く山道を越え、山の景色を眺める。
待ってろ、ビールとカレー。
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中間のロープウェイ駅に着き、雄大な景色を前に気合いを入れた時に気付いた。
帽子がない……。
大事にしている5700円の日除け帽子。
下山しながら、探さねばなるまい。
頂上のビールとカレーが遠のく今、
虫を払う気力もない。
登ってくる方と「暑いですねぇ」と挨拶しながら下山を続ける。
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帽子は、登山開始10分の場所で見つかった。
紛失するの早すぎだろ。
帽子を被り、入口まで下山する。
なんだか物足りない。
そうだ、中間駅までケーブルカーに乗ろう。
ケーブルカーならば5分で到着するらしい。
そこから頂上を目指せば良い。
ウキウキしながらケーブルカーに乗る。
ケーブルカーが出発すると、目の前の景色が遠ざかっていく。
「あ…進行方向と逆向きだわ…」
5分後、ちょっと青い顔でケーブルカーを降りた。
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乗り物酔いで、完全に戦意喪失した私は、
摩耶観光ホテルの見える展望台で、白目をむきながら、30分ほどベンチに座り込む。
やっと決心がついた。
「今日はもう帰ろう」
帰ろうと重い腰を上げながら、来られた登山者の方に挨拶をした。
相手の方は、こちらを見てギョッとした。
さっき、お会いした時は、にこやかだったのに…。
いや、下山した人が、上で待ってたら、普通に驚くわ…。
復路のケーブルカーに乗る。
今度は、進行方向を向いているので、大丈夫だ。
脳内では「世界の車窓から」の音楽が流れる。
雰囲気に浸っていると、何かが見えた。
脳内で石丸謙二郎さんがナレーションする。
「イノシシの親子がいます」
…今度は、きちんと動物よけの鈴を持ってこよう。
以上
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