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俳句幼稚園11 連作 四季の恋 45句
俳句幼稚園に投稿した句、らべあろ企画やみんはい企画、俳句コンテストなどに投稿したほぼすべての恋の俳句をまとめてみました。
随時追加。
はつ恋ははつ雪のふる帰り道
淡雪のやうに溶けゆく恋心
切なさや叶わぬ恋の蕾たち
狼になれないオレはにゃーと鳴く
口づけるふたりを隠す花嵐
夕桜ふたりの頬を染めゆけり
帰り道春を惜しまぬふたりかな
待ちぼうけ仙台駅は春の雨
初恋の神の如くに囀れり
山笑ふ恋してなんかやるもんか
恋愛にならぬ距離感ほととぎす
笑ふとき前髪ふわり青林檎
夏帽を風にさらわれきみ笑ふ
夏帽子あの桟橋にきみはゐて
夏山の清水のやうなきみのこゑ
ふたり乗り夏の海まであと少し
海月にも愛はあるさときみ笑ふ
恋をして海月のやうに光りをり
サンダルが棄てられてゐる夏の海
夏の果て詩人の島でふたりきり
夕立にきみの手を引く港かな
鼻に皺寄せてるきみの浴衣かな
浴衣着たきみが無口な夏祭り
湿りたる手は離すまじ夏祭り
可愛いと言へないままの浴衣かな
蛍狩りきみに狩られてしまひけり
ひと夏のページの終わり遠花火
誘へずにひとり眺める遠花火
夏終る恋の余熱の冷めぬまま
端居して流るる雲となるふたり
我恋を知るは神のみ大夕焼け
鳳仙花恋も弾けてしまひけり
萩の月きみと分け合ふ良夜かな
昼の月昔の恋の話など
あと五分月を眺めてをりませう
墨汁に月を浮かべて恋文を
夜もすがら恋の話よ後の月
目と目合ふその瞬間に流れ星
頬つぺたを突ついてゐたり秋夕焼け
誰のこと愛してゐたの落ち葉焚き
あのときのきみのやさしさ寒夕焼け
雪の華ふたり無言の停留所
恋なんて忘れちまつた去年今年
ふりむけばきみの面影去年今年
また逢ひに来てね先輩初桜
以上恋の俳句45句でした。
随時追加しました。
※仙台銘菓萩の月
※去年今年(こぞことし)
最初に投稿した記事から何句か入れ替えました。
俳句幼稚園に投稿した句、らべあろ企画をはじめ、みんはい企画や俳句てふてふなど出したものなどほぼすべてから恋の句を集めました。
ほとんど空想句ばかりですが恋の俳句は楽しく詠めました。
中々風景を詠んだりするのは苦手ですが、恋の俳句は不思議と詠めてしまいます。
囀りの句は俳句ポスト初級に投稿して金曜日に入ってて良かったです。
※口語と文語が混じっていたので卒業すを初桜に推敲してみました。コメント欄を参考にしました。
※春を惜しまん~を春を惜しまぬに推敲しました。
※夕桜ふたりの頬を染めてゆくを染めゆけりに推敲しました。