書きたくなかったこと

言葉にするとなんでもチープになるから嫌だ。
そして、書き留めるということは記録するということであり、
それはまた残り続けるということ、忘れられないということ、それがあったという証拠になるということであり、
私はその事実から逃げることができなくなる。
認めたくなかったこと。
昔の自分が嫌いだし決して今の自分が好きなわけじゃない。
好きも嫌いもなくなっただけ、なのかもしれない。ちなみに好きでいる必要は無いと思っている。

私が見ていたあの光は、あの光にとっても光だったんだろうなと思うし、それを見れて私は良かったな、とも思う。

もっと現実に即して言うと、彼の鳴らしていたギターとそれを弄ぶ君が、今でも頭の中にいて私を頼りない女にする。

私は何を選ぶべきか分からない。

刺激が欲しい訳では無かった。
安心は欲しいのに、それを大切にできない自分と対峙した。

私は色んな私を持っていて、
そのひとつのわたしでさえ、私を上手く使いこなせていない。
わたし、なにがしたくて、なにがすきなんだろうか…。
人間に、戻りたい。
機械には負けるだろうから、意志のない人間であることを恥じている。

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