風の故郷
僕の部屋の前を
吹いていたすきま風が
突然なにかを思い出したらし
故郷に帰っていくのを見たよ
きっとほら
風も誰かを
愛したりするのだろうな
燦々と晴れた日
どこまでものびるまっすぐな道
メタセコイア並木が
遠くて近い歴史の数々を
おしえている
将来という
不安なひとつぶが
砂漠にある桜桃の実のように
ほんのり甘く
実ってほしい
僕の部屋の前を
吹いていたすきま風が
突然なにかを思い出したらしく
故郷に帰っていくのを見たよ
きっとほら
風も誰かを
愛したりするのだろうな
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