DONGURI
遠きや記憶の奥間で
すこしうとうとしていたら
ちいさな窓から
たくさんの子どもたち
両手に掬った団栗を
あげる誰かをさがしてる
あんなふうに 嗚呼
遊んだりしたかった
今さらそんなふうに
思っていたりいなかったり
そんな今日このごろです
窄きや時代の狭間で
すこしうずうずしていたら
ちいさな窓から
たくさんの枯れ葉たち
竹で拵え箒を持って
誰かは落ち葉をあつめてる
そんなふうに ただ
時間に色彩がついてゆく
今なら憂鬱の向う側にと
思っていたりいなかったり
そんな今日このごろです
イメージは何時も乏しいから
どこか旅路に着いてみたいのです
そんなことを考えていたら
参道に空っ風が吹き込んで
遠きや記憶の奥間で
すこしうとうとしていたら
ちいさな窓から
たくさんの子どもたち
両手に掬った団栗をあげる
誰かをさがしてる
あんなふうに 嗚呼
遊んだりしたかった
今さらそんなふうに
思っていたりいなかったり
そんな今日このごろです