![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141744402/rectangle_large_type_2_0cc472044d9a08b2f5a6d71515451758.png?width=1200)
Photo by
mirecat
詩「今日の続きを誰も知らない」
昨日も私の為の予告は特に流れなかった
昔 センセイは予習の重要性について
非常に熱心に説いていたが
今日起こる出来事の詳細について
誰も把握していない
大勢の人の波に溺れながら
大海の真ん中に流れ着いた蟻について思う
=私みたいだね
なんてね
明日をよく知らないのに
グッスリ眠らないといけないなんてさ
毎日が舞台の初日に似てるね
この歳にもなると
もう
手に汗なんて握らないけどさ
毎日が修学旅行の前日なら良かったよね
そしたら特別な出来事なんてなくなってしまうんだけどね
あたしの人生
重要な事なのに1秒前ですら
何なのか把握すら出来ないんだよ
あなたの手を離したくないよ
震えているのは
恐いからなんかじゃないんだ
なくしたくないんだ
今を
1秒前まで自分の生を信じてる
真っ黒い闇の中に浮かんだ月の様に
鈍く光るんだ
あたしの人生