詩「毒の花」
私の体に染み付いて離れない
天使の頃から多分持っていた
皆 笑って見てるから気付きもしないけど
無意識に心の中で握り締めていたんだと思う
人を傷付ける毒の花
それが 今は覚醒して
意識的に心の中で根を張っている
外ではね
そんな素振り一度も見せないの
子供と違ってコントロール出来るから
我慢して 我慢して
はち切れるまで我慢して
家の中で爆発させる
そっと手に握らせる
醜い形の毒の花
変色した毒の花
愛する人は 自然にそれを刈ってくれるから
変色した私を全部受け止めてくれるから
いい気になって繁殖させる
ダメな事だと知りながら
いつか
あなたの手に握らせたら
黙って私の元から去っていくだろう
あなたに毒の種を貰っているのに
はむかったら捨てられるのを知っている
簡単に壊れていくのが目に見える
我慢して 我慢して
はち切れるまで我慢して
家の中まで持って帰って
それでもダメなら
私の心に咲いた花を あなたにあげる
手首に巻き付いて全身に蔓を巻くから
あなたの手には負えないでしょう
でも それをもし必死になって刈ってくれたら
私の心にある半分以上の花が
燃えてなくなるかもしれない
それが 愚かな事だと言われても
勝手だと思われても
私の中で咲く毒の花
ずっと 咲き誇る花
私が一生愛し愛される人に渡さない強さを
身につける事ができる時まで
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