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詩「ほっ。」




会えただけで ほっとできた人
それが あなたでした

花が咲いている道を ゆっくり歩いて
坂をのぼると 小さいアパートがあり
鍵もかけずに暮らしてた
いつも笑顔で迎えてくれた

窓から聞こえるのは 知らない子供達の元気な声
弾くボールの音が響いて
夕陽が差し込む この部屋で
仲間達と笑いあった
心の底から

いつでもおいでと言ってくれた人
肩の力を抜かせてくれた人
(ほっ…。)
思わず 珈琲の湯気を吸い込んだ
優しい香が鼻の奥に広がっていく
反覆する安らぎ

それがあなたでした
あなたという人でした

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