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詩「無色透明な何か」


真っ暗な道の上に落とした
無色透明な何か

それは
私の体の中から
沸き上がってできたもの

いつかの哀しみの涙か
ありったけの欠片を集めた純真か
落とした本人ですら
もう分からずに
ただ
息をしている

暗い暗い道の上
頼りない電灯の光を真上に浴びて
失ったものは
やけに
キラキラつやつやと
輝いていて

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