前回、スリランカ小乗仏教の大長老、アルボムッレ・スマナサーラ氏の著作『般若心経は間違い?』を紹介しました。
小乗仏教の立場からすると、大乗仏教の経典である「般若心経」は、本来の釈迦の教えから離れており、内容は筆者(不明)の独自のものとなっているというのです。
長老は、有名な”色即是空 空即是色”の部分も、後者が不十分ではなく、それに続く後半もおかしいと言います。
実体がないことを「空」とするならば、
”是諸法空相”の部分はその通り。
ただし、その後「空」の議論が置き去りとなり、「無」の話になっていきます。
いつも書いてるときに意識する”無無”部分。
”無”が何度も登場していくパラグラフ。
ここについて、
言われてみればそうですね…。
・・もう、けちょんけちょんです。(苦笑)
ワタシなど仏教に精通しているわけではないので、ロジカルに説かれると納得がいきます。
般若心経、いろいろ解説読んでもよくわからんというのは、この辺にあるのかもしれません。
そして、いちばん問題なのは、あの最後の呪文
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい
の部分のようです。
(つづく)