【続いてる写経 1658日め】大津・石山寺で、「そうだったのか、紫式部!」
滋賀の旅路の続き。
大雨で大歓迎を受けた竹生島から、午後はスピ系の先生大プッシュのパワースポット、大津市にある石山寺へ。
また、今期大河ドラマの主人公紫式部が、石山寺山籠中に月を眺め『源氏物語』の着想を得たという伝説があるそうで、
紫式部ゆかりの寺
として、大プッシュ中。
大河ドラマ『光る君へ』、ドロドロらしいですね、知らんけど。
そんな性に似合わず話題の地に降り立ち、お昼をいただいた後、いざ参拝に向かうと、
ザーッ、
またしても大雨、やってきました。
歓迎されてる❓
いや、もう少しお手柔らかお願いしたいわ、という勢い。
やれやれと、本堂への階段を登ると、
そこに現れた風景に度肝を抜かれました。
なにこの岩は⁉️
境内のど真ん中には奇岩の巨石群が聳ていました。
スケール感が写真で見るのと、実際の場で見るのとでは全くちがってました。
これは世界的にも珍しい「珪灰石」だそう。
石灰岩と深成岩の接触による、熱変成作用でできたのだそうです。
つまり、地球の活発なエネルギーを受けてできた石。
パワースポットと言われるワケですね。
側によると、体温があがるような、身体がすっとするような不思議な感覚に捉われました。
大雨のおかげで人払いになって、巨石群とゆっくり写真撮影ができました。
また雨で濡れた姿がまた良い。
(とでも思わないと、やってられないほど降った)
雨をしのぐため、本堂ではゆっくりお詣り。ご本尊は御前立でした。
ご本尊の如意輪観音菩薩は、33年に一度の御開帳。
生きているうちに、もうお会いできる気がしない。
仕方ないからこちらのお写真で。
空海さんが彫ったという不動明王像もありました。
黒目大きめの奈良時代らしい明王像。
本堂脇には紫式部が執筆したという部屋がありました。
まさに巨石群を向いて、筆をはしらせていたようです。
この巨石を見ると、この地で今なお読み継がれる、世界最古の物語文学が生まれたのは納得できる。
底知れない巨石のエネルギーが与えたものは大きかったのでしょう。
写真見直したら、生き物に見えてきた。。
それにしても、十二単と、この奇岩の取り合わせ…
想像するにまったくマッチしてませんわ。
境内のいちばん上に位置する豊浄殿では、特別展示「紫式部とほとけの道」が開催されてました。
ここでは紫式部に関するいろいろを知りました。
・紫式部を観音の化身とし、肖像画を飾ってご祈祷した形跡がある
・紫式部が後年、人々をかどわかした罪で地獄におちたと噂された
などなど。
一世風靡のベストセラー作家は、人気者だけに、その分やっかみも多かったのでしょうかね。。
また、人気作家が”神格化”されるのも、紫式部がはしりだったのか。
さらに、『源氏物語』大好きだった、『更級日記』の作者菅原孝標女も石山寺を訪れたそう。
つまり「聖地めぐり」のはしりじゃないですか。
平安時代に『源氏物語』と紫式部が巻き起こしたセンセーションは、日本のサブカルにも脈々と受け継がれている。
紫式部、思っていた以上に影響力すごかったのが分かりました。
そして、ワタシの中にはレキシさんの歌がリフレイン。
展示されていた紫式部関連の日本画も良かったなぁ。
芸術関係のインスピレーション欲しい人は、石山詣必須かもしれません。
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