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【続いてる写経 1525日め】”成田山”という”密教テーマパーク”を堪能する

成田山には過去写経大会も含め、5回目の参詣です。
が、コロナで一部閉鎖されていた時期があったり、そもそも敷地が広大なため全容をまだ把握できてませんでした。


今回は高台にある主要スポットをゆっくりお詣り。

光明堂

江戸時代中期の建物で、中には大日如来、愛染明王、不動明王がお祀りされております。お近くで拝めるので、ぐっと身近に感じられる仏様たちです。

愛染明王様が前面に

真言密教の秘術である「星供祈祷」のお札が授かれます。

縁結びの愛染明王様がいらっしゃるので、色々ご縁を求める方はこちらが必須かと。

奥の院

本堂のご本尊は、元は神護寺にお祀りされていた不動明王様。
その本地仏である大日如来様がひっそりとお祀りされているのがここ。

畏れ多くも覗きたくなる扉の向こう

いかにも密やかな雰囲気がたまりませんな…。

奥の院は年に一度祇園会というお祭の時期にご開帳とのこと。

あの中に入れると思うと、興味がわきます。
いつか拝みたい大日如来様です。

三葉の松

昨年の弘法大師御生誕1250年を記念して、植樹されたという新たなスポット。

高野山の"三鈷の松と同種の模様

元となる”三鈷の松”伝説は、高野山の根本大塔近くにある松です。
四葉のクローバーの如く、三本松葉はラッキーアイテム
成田山でも三本の松葉を拾えるようになったとは!!

残念ながら今回は見つかりませんでしたが、これは知る人ぞ知るお楽しみスポットかも。

平和大塔


1階は写経道場と成田山にまつわる資料館。
2階は巨大な五大明王と、両界曼荼羅、真言祖師行状図が掲げられてます。

かなり大きな塔です

堂内は写真撮影不可。個人的にはこのスポット学び大き場所でした。

1階の成田山の歴史紹介では、ちゃんと”大浦ごぼう”の話も出てきますし、
成田山縁起はもちろん、市川團十郎との関わりも浮世絵なども交えて紹介。
不動明王の脇侍である矜羯羅童子と制咤迦童子の説明も詳しい。

2階の巨大な明王像は圧巻です。
さらに壁面の真言祖師行状図は弘法大師以前の密教高僧の話も描かれてました。

驚いたのは、各高僧の絵の中に、空海さんが”真言七祖像”の名号を飛白体(ひはくたい)で書いた文字も、模して書かれていたのです!!

京都・東寺で入手した図録
右上が飛白体の文字

ちょー、マニアックやん…。この大塔

高野山の根本大塔よりも、親切設計。

惜しむらくは、資料館の紹介冊子が何もないことですね。

まとめ:成田山にお金が集まる理由

写経大会でお坊さんがご挨拶の時、

成田山は入場料をとっていない

と豪語されていました。
確かに、これだけの敷地と施設を要して”無料”はすごいです。

それだけ、参詣者が多く集まり、熱心にお詣りされる方が多いということですね。

成田屋の額堂もいとをかし

ご本尊の不動明王様だけでも十分かもしれませんが、ご紹介した以外にも病気平癒は薬師如来様、学業成就は天満宮様、出世祈願は荼枳尼天様と、仏様一同に会してらっしゃるので、あらゆるニーズに対応。

どんな参詣者の期待にも応えられるラインナップ。

さらに空海ファンをうならせる、通好みスポット設置

そんな成田山、お金が集まるしかけもちゃんと用意されていました。
各所に金運を呼び込むと言われる”赤岩”が設置されていたのです!!

大塔前の奉納の赤岩
無料休憩所横の赤岩

成田山、すごい〜〜。
探れば探るほど、楽しい‼️

秋の写経大会で、また再訪することを心に決めて帰路についたのでした。


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