【続いてる写経 1615日め】『神護寺展』再び、薬師如来様凄かった
後期展示の『神護寺展』を観に行きました。
会期終了ギリギリ。
後期の目玉は、国宝『釈迦如来像』と、高雄曼荼羅の金剛界曼荼羅。
しかし、ワタシが注目したのは空海さんの『風信帖』と最澄さんの『久隔帖』、二大巨星直筆の書が並んでの展示。
ちょうど石川九楊さんの『名僧の書』を読んでいたので、二人の書の特徴、個性の違いがより鮮明にわかりました。
https://www.book.tankosha.co.jp/shopdetail/000000000612/
最澄さんは、セオリー忠実。
空海さんは、自由闊達。
石川九楊さんの書き振りによると、空海さんが平安の三筆に選ばれているのに対し、最澄さんはそこに入っていないのは、セオリーから一歩進んでいるかどうからしいです。
最澄さん、十分美しい文字ですけど、もう一歩がないとか。
それでも、弟子の泰範に当てた書状からは、愛しさと寂しさが伝わってくる、十分に気持ちの籠った書と思いました。
対する空海さんのほうは、最澄さんに宛てた書状で、密教学びたいなら、こっちに来て〜❗️と、
自信に満ちた感じ。
書というのは、ホント個性でる。
一文字ずつ、かぶりつきで堪能しました。
毎度空海さんの字を観ると、クラクラしますね。
あと、2度めの鑑賞でご本尊薬師如来様の凄さが、よく分かりました。
厨子の中に影が残るほどの存在感は、
この仏像、もはやタダの像ではないのだな。
と、裏側の生々しい盛り上がりを見せる、背中で感じました。
1本の木から彫られた像には、何かが宿っている。
お背中は、本堂戻ったら絶対に見られません。
ライティング映える十二神将像もしかり。
何度もみたい、素晴らしい展示の数々。
本当に貴重な機会でした。
関係者の皆さま、ありがとうございました😊