コロナ禍のニュースと特集
変異しながら広がり続けるウイルスとの生活はもう2年になる。
ニュース番組でもLINEの通知でも
毎日の感染者数と重傷者数、死亡者数が天気予報のように発表されることに、すっかりもう慣れてしまった。
コロナになる前は、この時間を何のニュースに割いていたんだろう。
自分の周りで感染が広がっていないとどうしても現実味を帯びない。
コロナ感染や医療の逼迫、症状についての特集はもちろんだけど
最近、二次被害的な特集をものすごく良くみる
コロナの影響での失業、女性の自殺増加、社会的弱者の生きづらさ
仕事や住むところ、食べるものがなくなり、その中でも生きている人たち。
それをなんとか救おうと支援する人たち。
病院以外の視えないところでもセーフティネットとして人々を救ってる場所はたくさんある。
そういった見えづらい現状を報道することは、社会からこぼれ落ちそうな人たちを救い、世間の目をむけるために必要なことだと理解している。
進学を諦めたり、食事が満足にできない子どもたちを見ると、どうしようもない気持ちになる。
けど、そういうニュースを見るたびに
鬱屈として気分になり、何もできなくなってしまう。
自分の今の生活の後ろめたさに、消えたくなる。
私は、今、住む家もあるし食事にも困っていない。
借金があるわけでもないし、肉体は元気だ。
適応障害からうつ病を発症して、休職・退職後、今は無職でずっと家にいる。
ニュースで特集を組まれている環境と比べるとはるかに恵まれている。
それなのに、働くことができずに、ぐるぐるぐるぐると憂鬱な考えを頭に張り巡らせて一日を無駄にしている。
そういうニュースを見るたびに、
「お前は恵まれているんだから早く働き口を探して働け」
と言われているような気がして、申し訳なくて悲しくなる。
自分がすごく悪いことをしている気分になる。
働くわけでもなく、家でずっとぼーっとしているだけ。
生産性ゼロの人間。
負の堂々巡り、悪循環。
どうしても生きることに前向きになれない。
早く立ち直りたいのに、立ち上がり方がわからない。
今まで転ばないように慎重に慎重に生きてきたせいで、
ころんだときの応用が効かない。