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国立民族学博物館 みんぱく創設50周年記念企画展「客家と日本―華僑華人がつむぐ、もうひとつの東アジア関係史」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」
今週のテーマは、国立民族学博物館で9/5から開催される、みんぱく創設50周年記念企画展「客家と日本――華僑華人がつむぐ、もうひとつの東アジア関係史」(9/5~12/3)
華僑華人の一派である客家(はっか)の歴史と文化、日本とのかかわりを学べる企画展にあわせて読みたい5冊をご紹介します。
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

華僑華人の一派に客家と呼ばれる人びとがいます。客家は、世界各地に居住し、政治・経済・文化など各方面で成功を収めてきたため、中国地域では「東洋のユダヤ人」と呼ばれることもあります。
19世紀後半以降、客家は日本と密接な関係を築きあげてきました。特に1895年に日本が台湾を植民地とすると、台湾の客家にとって日本は身近な存在になります。
また、一部の客家は台湾などから日本へ移住し、団体をつくり、暮らしています。客家と日本の関係に焦点を当てることで、これまであまり知られることのなかった東アジア関係史の一面を探ります。



オススメ本① 客家と日本: 知られざる日本と中華圏の交流史 (風響社ブックレット)河合 洋尚 (著)


http://www.fukyo.co.jp/book/b651533.html
著者名:周 子秋 監修・河合 洋尚 編
出版社名:風響社
定価:990円(本体900円+税)
A5判:100ページ

【世界各地の政治・経済などに「隠れた」影響を与えてきた客家の歴史】

かつて「東洋のユダヤ人」とも言われ、世界各地に移り住み地位を築いた民族集団。知られざるその歴史と暮らしに迫る注目の概説書。
(風響社ホームページより)

オススメ本② 客家: 歴史・文化・イメージ(現代書館)飯島典子・河合洋尚・小林宏至 (著)


https://gendaishokanshop.stores.jp/items/5fa251d3bfdf09465c074920
著者名:飯島典子・河合洋尚・小林宏至 (著)
出版社名:現代書館
定価:2,970円(本体2,700円+税)
A5判:224ページ

【客家とは誰か?約100点の写真・図版で客家の文化などについて具体的に紹介】

客家地域におけるフィールドワークおよび文献調査に基づき、「多様性」「現実性」をモチーフとしながら、客家の歴史・文化・イメージを三部に分けて紹介する。大陸中国、台湾のほか東南アジア、オセアニアに居住するの客家についても言及している。さまざまな視点から客家に関する網羅的な情報を盛り込んでいる。
(現代書館ホームページより)

オススメ本③ 客家と中国革命: 「多元的国家」への視座(東方書店)矢吹 晋 (著), 藤野 彰 (著)


https://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497210159&bookType=jp
著者名:矢吹 晋, 藤野 彰 (著)
出版社名:東方書店
定価:2,640円(本体2,400円+税)
B6判:390ページ

【革命史に名立たる人物を数多く輩出しながら、中国共産党がその歴史から客家を排除してきたのはなぜか?】

漢民族でありながら、客家語を話し、他の漢民族とは生活様式・風俗習慣などを異にする「客家」という特異な存在を考察し、「客家」という切り口から現代中国を見つめ、中国の政府や社会が抱える諸矛盾の根源に迫る。
(東方書店ホームページより)

オススメ本④ 客家: エスニシティーの形成とその変遷(風響社)瀬川 昌久 (著)


http://www.fukyo.co.jp/book/b597415.html
著者名:瀬川 昌久 (著)
出版社名:風響社
定価:3,960円(本体3,600円+税)
A5判:280ページ

【「ハッカ」の生成というエスニックな現象】

民族的出自の坩堝・華南。その文化モザイクから、ある「民系」の自画像・他者像が作り上げられていく。克明な考察。
(風響社ホームページより)

オススメ本⑤ 客家の女たち(国書刊行会)松浦恆雄 (監訳)


https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336043832/
著者名:松浦恆雄 (監訳)
出版社名:国書刊行会
定価:2,420円(本体2,200円+税)
四六判:292ページ

【“客家”の女たちをめぐる9つの物語】

故国を離れてもその独特の習俗・言語を守り続けて生きる民族集団「客家」。鍾理和の「貧民夫妻」をはじめ、客家における女性たちに焦点をあてた異色の短篇小説9篇。
(国書刊行会ホームページより)

あとがき

国立民族学博物館で9/5から開催される、みんぱく創設50周年記念企画展「客家と日本――華僑華人がつむぐ、もうひとつの東アジア関係史」(9/5~12/3)がもっと楽しめる!
オススメの5冊、いかがでしょうか。

マガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」は毎週水曜日更新です。
今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

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