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雪山に佇む小屋への愛
以前、「牧草地の小屋への愛」という記事を投稿した。ドイツの牧草地に建っている小屋が愛らしすぎて・・・、僕の愛がほとばしってしまい、気がつくと記事になっていた。
今回はその姉妹記事。舞台は同じくドイツだけれど、今回は牧草地ではなく、山の中に佇む小さな小屋について書いてみる。写真中心の簡単な投稿で。
なお、そういった小屋がとりわけ魅力を放つとき、それは冬の季節。雪山の中にポツンと建っている雪を戴いた小屋は、いわく形容しがたい魅力を放っている。
なので、今回は冬の写真を中心に集めてみた。
なぜ山に小屋が?
山の中の小屋はヒュッテと呼ばれており、登山客やハイキング客が宿泊するものもあれば、レストランもある。または、酪農をしている家族の自宅も。
今回取り上げるのは、そういった人が生活できるタイプの大きなものではなく、もっと簡易的な小屋の写真。
そのような小屋は、どのような目的で建てられているのか?いくつかの目的があるらしい。
(1) 牧畜用の小屋
山間部では、夏の季節には牛や羊など家畜を山あいの斜面で放牧して育てている。その期間中に家畜の世話をするための道具類を入れておいたり、またはチーズやバターといった乳製品の加工をおこなうための小屋もあるらしい。
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ちなみに、夏に山の高地で放牧している牛などの家畜は、季節が秋になってくるとみんな一斉に山から低地へと移動させて、山じまいをする。その時に地方によっては牛の顔を花や草で美しく飾りつけて、山道を曳いて下山させる。これはアルムアプトリープ(Almabtrieb)と呼ばれるお祭り。
僕はあいにくナマで参加したことはなく、この地方に山小屋を持っている昔のドイツ人同僚からお祭りの話を聞かせてもらったり、写真を見ただけ。でも来世で僕はオーストリアの羊飼いになっているはず🙏なので、そのとき僕は主役として参加できている、はず。
なお、その同僚の山小屋はいい感じの山の山腹に位置していて、頂上までわずか1時間くらい。お勧めされて僕もその山を登ったことがあって、鹿とかの動物がたくさん棲息している天国のようなところだった。
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(2) 狩猟用の小屋
ドイツでも山によっては狩りが行われる場所があって、狩りのためにイエーガー(狩猟者/マタギ)が待機したり、狩った獲物を加工するための小屋がある。
そういえば、昔のドイツ人の男性同僚の中に、奥さんが猟銃の免許を取ろうとしている人がいたっけ。彼らは夫婦で一緒に、イエーガーのところへ話を聞きにいったりしていた。
・・・アイツは奥さんとひどい夫婦喧嘩をせずに、今でも無事に生きているのかしら?
ちなみにイエーガーという職業は命がけのお仕事だからか、いろいろと独自のゲン担ぎの風習があったり、あと妊娠している動物は決して殺生しない、といった掟もあるらしい。
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(3) 避難用の小屋
突然の嵐など悪天候や、怪我をしてしまったといった緊急時に、避難するための小屋。
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まとめ
いかがだったでしょうか、雪山に佇む小屋の写真。
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百文字程度の簡単な投稿にするつもりが、書き始めたら結構思い出が止まらず出てきて、雪山の小屋への愛がほとばしってしまった。
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取り留めもない記事だったけど、みなさま、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
by 世界の人に聞いてみた