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授業内容をゲームっぽくしたら成績は下がるのか

授業で過去形の不規則動詞の小テストを行うことになり、事前に学習時間を設けた。ちなみにこれの対象は高校生なんだけど、中学英語もいまいち理解していないクラス。makeの過去形をmaked (正しくはmade)とか書いてしまう子達。同じテストを4クラス(1~4組)で実施し、私はそのうちの一つのクラスを担当している。

一応小テスト実施の前々日からテスト学習時間を授業内に設けて勉強するように促した。が、するわけもねえなと思ってたらほんとにしなかった。

テスト前日になって授業である程度教科書の内容を教え終わった後、「じゃあこれからは明日の小テストの勉強会をします」と言って生徒を4〜5人のグループに分け、100円ショップで買ってきた「早押しボタン」を各グループに配った。そして、

「じゃ、今から、きのう言った不規則動詞のテスト範囲から早押しクイズやりまーす」

と言ったら会場、じゃなくて教室がドカッ!と音がしたように盛り上がった。最初に「お手つき禁止!」などのきまりは設けたものの、クイズ大会が始まるや否やほぼ全グループがお手つきをするくらい盛り上がった。間違えても盛り上がるし、正解しても盛り上がる。教室中ピコンピコン音が鳴っているので一体誰がボタンを押したのか全くわからないのだけど、それでも出題するたびに教室全体で我先にと生徒が次々に解答してくる。で、だんだん出題する方(わたし)が疲れてしまい、「んじゃ次で最後の……」というと「え〜!」「もっと!」と言われ、結局3回延長した。きのうのやる気のなさはどこにいったんだ。

そして小テスト当日。きのうの早押しクイズ大会の余韻か、はたまた元々の気質なのか、教室に入ると勉強している生徒がちらほらいた。テストは実施したものの、40分の予定が22分をすぎたあたりで全員が提出完了した。早めに終わったので別のプリントを配ったりして時間を潰した。

その後自分のクラスの成績結果を集計をする際に、気になって他のクラスの成績や分布もグラフを作り、うちのクラスと比較してみてみた。

ここまでやって成績悪かったらやだな〜と思ったのだけど、うちのクラスは平均点が一番高くて分布も高得点の方に寄っていた印象だった。その分100点はいなかったり最低点が他のクラスよりも低かったりもしたのだけど。成績が悪くなっていたら今後注意を受けると思うけど、そういった傾向は見られなかったので良かったのかなと思う。どうせやるなら楽しかったり盛り上がったりする方がいいだろうし。

こういう勉強法や授業法ってブログとかだと参考値がn=1だったり独りよがりになっていたりするのが多いので、ある程度の人数や数字で結果を見て比較したいと思っていた。こういうことができるのが学校という組織で教えることの利点の一つであるようにも思う。

画像の水色のグラフが私のクラス。一応ここに書いたクラス名とかは実際のものとは変えて書いている。


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