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洋梨の甘露〜ラ.フランスで料理編

今年初めて、我が家にお越しの洋梨たちです。

手に取るたび、その香りにうっとり。
ここのところ少々疲れ気味でしたが、
手の上でこれを転がしていたら
なんだか元気が湧いてきました。

洋梨も実にさまざまな種類がありますよね。
好きなのはラ.フランスとル.レクチェ。
舌をかみそうな名前です。

右側のラ.フランスはほのかな酸味と、香りが魅力。
左側のル.レクチェは
虜になりそうにまったりとした甘さと、ねっとり感。
ひとつずつ買ってきました。
肩の部分がやわらかくなったら、食べ頃です。

洋梨を語りたい、がどうにも止まらない私。
今回はラ.フランスを使った料理の方を、
ご紹介してみたいと思います。



なぜかランチよりディナーに合う果実なのです。
香りのせいかもしれません。
ゆっくり夜長を愉しめるようにと、
簡単ですが、作ってみました。

近づいてきたクリスマスのテーブルにも合いそうです。


ラ.フランスの酸味を活かして、
生ハム、ちぎったセミハードチーズ、ベビーリーフと、オイル&ビネガーでサラダにしました。

むいたときの皮の芳しさを捨てるに忍びなく、ボウルに溜め込んで…
豚の肩ロースの、ロースト前のマリネに加えることに。

肉には塩胡椒、はちみつを絡め、
梨の皮、ローリエ、ジュニパーベリー、薄口醤油、白ワイン、オリーブ油各少々を一緒に入れてもみこみ、30分以上おきました。

スパイスは、匂いをかいで合いそうなら何でも。
お手頃なお肉も、マリネすると
焼き上がりの味わい、柔らかさが違ってきます。

果実をスライスして、
にんにくと一緒にフライパンでソテー。
ここにバルサミコ酢(今日はホワイトバルサミコ酢を使いました)をふた回しかけて、
2~3分煮詰めておきます。これはソースの役割。

漬け込んだ豚肉の表面をフライパンで軽く焼き、耐熱皿に並べ、
皮ごとにんにくと生のくるみとともに
160度のオーブンで50分ほど焼き、
肉汁が落ち着いてから切り分けました。

焼いたあとに皿に残った肉汁を
先ほどの洋梨とバルサミコのソースに混ぜ、
ひと煮立ちさせたら
スライスした肉に添えて一緒に頂きます。

今夜はがさっと盛ってしまいましたが、
葉野菜と洋梨と豚肉、とろりとしたニンニクとナッツをひと口サイズに重ねて
巻いていただくのも良いです。

火を入れた洋梨のねっとりした舌触りは、
豚肉にもジビエにも、絡みつくような馴染み方。

最近,お菓子や酒肴などのさまざまな商品に「大人の…」という枕詞をつけて、味わい深さやお酒との相性などを背景に感じさせると言った傾向が目立ちますが、
洋梨の料理が醸し出してくれるものもきっと、
“大人の口福”と言えそうな気がしています。


それにしても、大人を語るには大人気ないところが目立つ私ですが。
年齢だけは立派に積み重なってきました。

携帯やめがねを忘れて出た夫に
「また?」と言いつつ届けに行きながら、
その足で仕事に出て、自分が財布を忘れていたこともありました。
気づけば“大人”を通り越し、お互い緩やかに老化しているのを実感しながら、また一年の終わりを迎えようとしています。

歳をとることは、衰えや疲れなど確かに嬉しくないことも連れてくるけれど…
見習いたい先輩方の軽やかな生き方を見習って、次の年も下を向かず、笑顔で歩いて行きたい。
心から、うん、そう思うのです。

#note #料理 #洋梨 #ラフランス #サラダ #ローストポーク  

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