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自由が幸せ、タルティーヌ
タルティーヌというと
響きが巻き毛の女の子みたいで
なんだか気取って聞こえますが
うちのは、まさに上の写真のように至極テキトーなもので、
焼いたバゲットに今あるものや残りもの、なんでもその場のノリで組み合わせてしまうオープンサンドです。
わざわざ作るというより、じゃんじゃんのせて片付けてもらう、イメージ。
バスクのピンチョスに似てはいますが、ソースと具の味を構築していく印象のピンチョスとは、まるで違うのが、うちのタルティーヌ。
例をいくつかご紹介。
前回に引き続き、またまたいちじくです。
小鍋に入れたバルサミコ酢1/2カップにはちみつ大さじ2~3を混ぜ、半量まで煮詰めたら、
6つ割りにしたいちじく2個を入れて転がすように絡めました。
安いバルサミコで十分です。
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このいちじくのバルサミコ煮には、ギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトがよく合います。
クリームチーズのような固さが便利。
ホイップクリーム代わりに使ってスイーツにも、
肉や魚に塗って漬け込んだりもでき、
本当に使いやすいのです。
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煮物よりも、香ばしく焼いたり、スープにしたりがぴったりなバターナッツというかぼちゃ。
ずっと包丁が入る柔らかさで、小さいものはスライサーでも皮がむけます。
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バターでソテーし、うすく塩胡椒で調味し、はちみつを少々、バニラビーンズも少々混ぜてシナモンもふり、ほんのり甘い味にし、クリームチーズを塗ったバゲットにのせました。
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余った刺身をオイルと酢と塩胡椒でマリネして
レモンの果肉とルッコラと。
干物の残りをむしったものも美味しいです。
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ナス、にんじん、赤青ピーマン、玉ねぎ、ミニトマト、アスパラなど
残り野菜をざく切りにしてオリーブ油で炒め煮。
味付けは好みで。この日はクミンとクローブをふりました。カレー粉でも。
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アーモンド入りキャロットラペ。
塩で揉んでしんなりさせた細切り人参を蜂蜜またはアガベシロップで和え、オイル&ビネガーまたはレモン汁を馴染ませしばらく置いたもの。
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ブイヨンでゆでた皮つき2色ジャガイモと焼いた牛ハラミ焼肉の残りのチーズ焼き。
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ついつい全部の味を食べたくなり、
食べ過ぎてしまいました。
仕事とは違う、うちごはんのなかでも、
これらのタルティーヌはかなり気を抜いて作れるわりに、手抜きに見えにくいところが気に入っています。
冷蔵庫の片付けにもぴったりです。
例えば瓶詰め酒盗の残りに茹でたじゃがいもとか、
高菜としらすとマヨネーズとか、
イカと明太子、海苔のさっと炒めとか、
キムチとチーズとか、
フランスのことはすっかり忘れて、ごく自由に。
休日の遅めの朝に
ゆっくり作ってみてはいかがでしょう。
夏休みのアウトドアでも、楽しめると思います!