サラダをきもち、丁寧に。
いつもは添え物や副菜に甘んじて頑張ってくれているレタス。
とびきり新しいのを見つけたら、
たまにはレタスを主役にしてみるのはどうでしょう。
カリカリにトーストした薄切りのライ麦パンの上に、レタスを櫛形に切ったままのせて、生ハムやトマト、玉ねぎや葉野菜を添えてみました。
チーズ入りのドレッシングにフォークとナイフで頂くシーザーサラダにしたら、
なんだか食べる楽しさが何倍にも。
サラダはあまりに身近すぎて、その存在感の軽さから
ついいつも手指が覚えた同じような感じで仕立ててしまいがちだったかも、と気づかされました。
今日は、ごくふつうのかんたんサラダに
いつもより小さじ一杯分、より心を込めてみます。
レタスは、周りのフリル状の部分とそれ以外を分けてちぎります。
これだけで、ただちぎっていたのとは、見た目もちょっと変わります。
水菜やルッコラなどの菜っ葉も、同じように茎と葉先を分けておきます。
(余談ですが、しんなりしたレタスを冷水でなく、お風呂より熱い(50℃位の)ぬるま湯に30分ほど浸けると
嘘のようにぱりっとなりますよ。)
この葉野菜に、美味しいオイルを薄くコーティングするように、ふんわり混ぜます。
オイルスプレーだと、便利です。
食べやすくちぎった芯の部分を皿の中央に盛り、
その上に葉の部分を、高さを出すように重ねて盛り付けます。
ツナ、ゆで卵、パプリカ、トマト、水菜に、素揚げのアスパラもさっくりとあわせて。
塩分、酸をふくむドレッシングは 食べる直前に。
塩と酢をそれぞれ好きなだけかけても良いですね。
この同じサラダで、一枚の葉を器のようにして
ひとり分ずつ盛り付けてみると、またすこし感じが変わります。
写真は普通のレタスの葉ですが、
ロメインレタスなどのしっかりした葉なら、さらに豪華になりそうです。
こんなあり合わせのサラダでも
お客さまにとりあえず、の一品くらいにはなれるかも?
ここのところ、公私ともに気忙しい日々が続いているけれど、
食事だけでなくお弁当や夜食、
時間に追われていたそのひとつひとつに
小さじ一杯ほどのきもちだけ、時間と手をかけてみて
嬉しさを見つける工夫を重ねながら
徐々に徐々に自分の時間を愉しむゆとりを取り戻せたら…
と願っています。
たいせつなことは、
仕上がりが誰からどう見えるか、ではなく
丁寧にやろう、と心がけることで
なにより 自分が心地よく、すがすがしい気分になれるか、どうか…なのかも。
これって、幸せとも 少し似ていませんか。
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