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望んでいない


私はこんなふうになることを、望んでいない。

がんばれていた私はどこ?
夢や目標を叶えることに期待していた私はどこ?

目が覚めて、お天道様に感謝して
「今日もいい日になる」って言い聞かせて
1日の終わりには、お月様に
「今日もありがとう」って告げて眠る

当たり前の日々が、ぜんぶ崩れていった。

“わたし”をコントロールできない私に嫌気がさす。

いつからかたばこを吸うようになっていた。これで過食嘔吐が紛れるならマシだと思っていた。
本数が増えて、気怠さだけ増した。
過食嘔吐の頻度は変わらなかった。

こんなことに何の意味があるのか?
一瞬だけ、抜け出せそうと思えたのにまた逆戻り。


私は、あともう少ししたらこの住み慣れた街から出ていく。
大好きな場所だった。
私の苦しみや悲しみもこの街と過ごした。
もちろん、幸せだと思った日々も。

この街を出たら変われるのだろうか。

大量の食品を買い込むこの人がまた来た、と思われることも
ここではもうないね。


わたしはこんな私を、望んでいない。

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