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2022年 ベスト音楽総まとめ(劇伴・サントラ部門)

 どうもです。

 2022年の総まとめ的な記事、第9弾。
最終的に「2022年 ベスト音楽総まとめ」記事に反映される「劇伴・サントラ部門」です。この部門では、メディアやコンテンツの縛りはなく、劇伴曲・サントラ曲が良かった作品を5つ選出。劇伴は他の部門より好きな作家さんがある程度の数で決まっているので今年もあっさり決まりました。

 ということで早速、完全主観で選び尽くした5枚を紹介していきます。


#1『バブル』/ 澤野弘之

 5月13日に全国公開された超大型アニメ映画『バブル』。サウンドトラック全体のプロデュースを、本編で音楽を務めたのは僕が愛して止まない作曲家の澤野弘之さん。澤野さんは今年も色んな作品の音楽手掛けてましたが、1枚選ぶなら『バブル』かなと。物語の方は少し満足できなかったんですが、澤野さんの音楽とWITの質感やアクションはやっぱり良かったので。フィジカルだと全21曲収録。メインテーマ「BUBBLE」のイントロは学校のチャイムからヒントを得たそうで確かに納得。シンプルだけど音色は特徴的で、徐々に壮大さを帯びていく展開も好きです。「UTAtoHIBIKI」も凄く好きで、シーンにピッタリの感動曲でした。音の拡がり方はいつもの澤野さんだけど、比較的抑えめで優しさ溢れるエモーショナルソングでした。一方で、「BATTLEKOUR」とかは澤野節全開で、この曲とかは劇場で"聴く"と云うより、"浴びる"事ができて良かったです。因みに、EDを飾ったりりあ。さんの「じゃあね、またね。」もかなり好き。


#2『夏ノ終熄』/ Peak A Soul+

 2022年8月26日にCUBEより発売された『夏ノ終熄なつのおわり』。BGM全7曲をすべて「ANZIE("安瀬聖"先生)」が作曲。元々大ファンなのもありますが、どれも最高でした。OPムービーの上に貼ったリンクから視聴できますので是非。安瀬聖先生が担当されてるのが作品をプレイした理由の一つでもあります。安瀬聖先生の音楽は、情景を感じさせるサウンドとメロディが素晴らしくて、いつも聞き入ってしまうんですよね。ピアノの美しい旋律に身体中に染み渡ります。本作では特に「この慟哭を何処かに」が気に入っています。作中でも大事な場面で流れて記憶と共に残っています。悲しい雰囲気なんだけど、少しだけ温かみもある感じが好き。因みにサントラは初回版か特別限定版にハイレゾサウンドトラックDLカードが同梱。


#3『終のステラ』/ Ice,大橋柊平

 2022年9月30日にKeyより発売された『終のステラ』。OP「breath of stella」も良かったですが、劇伴どれも良くてさすがKeyと言わざるを得ない。いつも高いハードルを優に超えてきてくれます。全30曲が収録されており、本作はSF作品だったのですが、その世界観にしっかり合った壮大な曲もあって新鮮でした。Iceさんの楽曲はしっとり落ち着く「White Flower」,緊張感を煽る「Vast Forests」,壮大で恐怖すら感じる「Shadow of the Almighty」と「Almighty」,"泣き"寄りの何とも言えない感情になる「Maze in the Mist」と「Yearning for my F/D」が特に好きです。大橋柊平さんの楽曲は日常で聴きたい「Quietude」が好きです。そして、忘れてはならない名曲「終の祈り」。挿入歌なのでノベルゲーム部門でも入れたかった。歌はサマポケやさよ朝などでも、涙腺が大変お世話になった"rionos"さん。優しさに溢れてたブレスとメロディが泣きを誘うガチで素晴らしい曲でした。

 

#4『すずめの戸締まり』/ RADWIMPS,陣内一真

 今年11月11日に公開された新海誠監督による『すずめの戸締まり』。劇伴を手掛けたのはRADWIMPSと陣内一真さん。陣内さん参加された影響はとても大きく、映画体験にフォーカスした壮大な曲は非常に好みでした。
 特には「廃墟の温泉街」「廃校の風景」「廃遊園地」「予兆」「常世」辺りですね。不気味かつ非現実的でスケール感を増していく展開に思わず息を呑む緊張感があって。やっぱ映像にハマった時の気持ちよさも最高。金属音交じりの太鼓の圧とコーラスが良い味出してると思います。一方で、「二人の出逢い」「東京上空」「カナタハルカ」「すずめ」「Tamaki」などRADWINPSの楽曲も良かったです。ボーカル曲はやはり強いですね。中でも"泣き"の「カナタハルカ」と、「すずめ」の思わず口ずさんでしまうメロディーが魅力的。2回目そろそろ観に行きますか…。


#5『チェンソーマン』/ 牛尾憲輔

 2022年秋アニメ『チェンソーマン』。サブスクは3回に分けて配信され、合計29曲に及びました。牛尾憲輔さん今年は『平家物語』も劇伴担当されていたので、かなりの曲数聴けて嬉しかったです。
 正直、作品の映像にハマっていたかと言うと首をかしげるんですけど、曲自体は良かったです。何曲かはピッタリで最高でしたし。特に「sweet dreams」は名曲。コレ一強だったまである。神秘的な音の粒達を包む物憂げな音像、メロディは穏やかでありながら、少し切なく、高揚感と覚えたかと思えば焦燥感を煽られる。行き場を無くした表現できない感情を見事に閉じ込めているなと思います。他は「the door」「livingroom」「nmgeai」「the end of childhood」辺りはソリッドなアンビエント的彩りがいつもの牛尾さんらしくて気に入っています。「sword of hunter」「the devil hunter」とか珍しく音で殴ってくるかの様な攻撃的なサウンドも新鮮ではありました。
 なお、オリジナルサウンドトラックCD「Chainsaw Man Original Soundtrack Complete Edition - chainsaw edge fragments -」の発売は2023年1月25日に決定されています。絶対買うマン。



ーーー以上、劇伴・サントラ部門の5選でした。
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