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焚火で組織創りをしたお話

どうもみなさん、Crown CatのCHRO兼アウトドア部部長のKENZOです。
この題名を見て記事を見にきてくれた人は、きっとアウトドア(キャンプや焚火)がお好きなのではないでしょうか!

そもそもなんでキャンプとか行っているかというと、小さい頃10年間ボーイスカウトに属していたのでよくキャンプや焚火をしていました。親もキャンプが好きだったので、月に1〜2回は行っていたのでもはや好きなのか生活の一部なのかわかりません。今も月に1回は行っています^^。(最近はコロナで自粛してます涙)

この記事を読んで欲しい人

▼アウトドアが好きな人
▼組織開発などをしている人
▼部長やマネージャーをしている人
▼組織の心の距離を近づけたい人

きっかけは、「楽しいは上手くいく」

焚火って組織開発に役立つんじゃないかと思ったのは、営業部長や人事部長など組織を創ることが多かったので多くのメンバーを持つことで、いろんな課題に直面しました。最高で100名のマネジメントとかをしていたのですがもう大変でしたね。

そんな中で堅っ苦しい研修よりも「楽しく」組織創りをした方がうまく行った経験からこんなことを考えるようになりました。

昔から何かやるなら「ゲーム感覚」とかでどう楽しくするのかを考えるのが大好きでした。仕事は仕事、プライベートはプライベートって人を批判するつもりはないのですが、せっかくなら楽しくやろうぜって感じなんですよね。

人数が多くなると「目的意識」が必要になる

実際に少人数にチームを持った時から一緒にキャンプに行ったりしてチームビルディングをしていました。その時は小さな組織だし、自分で採用もしてるので、大体「キャンプいこう!」っていうと「いいですね!!」ってなることが多かったのですが、徐々に人数が多くなっていくとそうじゃない人も出てきます。「なんでやるの?」ですね。これは組織なのでしょうがないことかなと。

前職の時、代表も焚火が好きで100人くらい社員がいたのですが、「焚火合宿をしよう!」となった時にやっぱりある程度ゴール設計と理由と根拠が必要だなと思い、調べて創ってみました。

課題設定しようじゃないか!

焚火合宿は打ち手である」と仮定した時にどんな課題を解決したいのかを考えました。

会社が急成長して1年間で30人から100人くらいまで大きくなり、そんな中で起きている課題は「コミュニケーション不足」でした。
コミュニケーション不足で、情報が伝わっていなかったり、前提条件がすり合っていなくていざこざが起きたり。当たり前の基準の共有やお互いが抱えている価値観の共有などが一切できてなかったのです。そして、心理的安全性も低かったように思えます。

心理的安全性は、他者の反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、自然体の自分を曝け出すことのできる環境や雰囲気のことを指します。プロジェクト活動などのビジネスシーンにおいても、本来の自分とは大きく異なる仕事用の人格を演じることなく、チームに所属する全てのメンバーが普段通りのリラックスした状態で活動に参加することを可能にしてくれます。
心理的安全性が不足すると下記の不安が生まれます。

無知だと思われる不安
IGNORANTには『無知の』や『不明』といった意味があります。「こんな事も分からないのか」と思われないようにするため、作業内容や業務目的の説明において曖昧で不明な点があっても質問や相談をして確認することができなくなります。

無能だと思われる不安
INCOMPETENTには『無能な』や『無力』、『不適格な』といった意味があります。「こんな事すらできないのか」と思われないようにするため、ヒューマンエラーによって生まれた失敗やミスを報告せずに隠し、間違いや勘違いを認めることができなくなります。

邪魔をしていると思われる不安
INTRUSIVEには『邪魔になる』や『押し付けがましい』、『差し出がましい』といった意味があります。自分の発言によって議論が長引いたり本線から外れることで「あの人はいつも私たちの邪魔をしてくる」と思われないようにするため、自発的な発言を控え、新たなアイデアを出すことができなくなります。

ネガティブだと思われる不安
NEGATIVEには『負』や『消極的な』、『否定的な』といった意味があります。「あの人は消極的でいつも否定ばかりする」と思われないようにするため、現状改善を目指す前向きな想いから生まれた指摘内容であっても、否定的な意味合いが少しでも含まれている場合には発言することができなくなります。


どんなに良いビジョンやプロダクトがあっても、お互いのことがわからないと上手く連携ってできないんだなーと実感。
よし、解決したい課題はコミュニケーション不足だ!っと思っていると、、、

新しい問題発生!

そこで(行動指針とかもなかったので)、出てくる問題がありました。
「仕事にコミュニケーションとか必要なくね?」
結構いますよね。価値出せばいいんでしょタイプの人。
嫌いじゃないですけど、チームで動くにはお互いのこと知らないとダメ。
うーんなんかないかなー思ってたら見つけたのは、「ホーソン実験

ホーソン実験とは、アメリカのシカゴ郊外にあるウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われ、「職場の物理的な環境条件ではなく、人間関係が生産性に影響する」ということを突き止めた有名な実験です。

この実験結果から人間的要素が重要であることが判明したことで、メイヨーやレスリーによって人間関係論が提唱されました。「業績を上げるには、生産性を上げる。生産性を上げるには、従業員の士気(モラール)を高める。士気を高めるには、職場における人間関係の改善が必要である。」という図式が成り立った。

マズローの欲求5段階説を参考に言えば、生活水準が上がったことで、生理的欲求や安全欲求がある程度満たされ、社会的欲求や尊厳欲求を求めるようになりました。そのため、人々は科学的管理法で考えられていた経済的理由だけでは働かなくなり、より上の段階の欲求を求めだしたと考えられます。

よし。これでコミュニケーションも大事だし心理的安全性も大事ってわかってくれたはず。。。
じゃあ、次は焚火が打ち手としてあっているかだな。

焚火の効果

焚き火のもう一つの効能が「精神的安定」だ。日常から心を解き放つ、非日常、開放感、心のぜいたくな時間がながれる。五感が開く体験ができるのも焚き火の特長と言える。焚き火の炎には1/fゆらぎがあるという。波の音、星のまたたき、風の音、小川のせせらぎに感じられるものだ。あくまで自然体になれる。自然体でコミュニケーションが取れる。

火の心理的な効用を検証する実験を実施した。暖炉の有無によって人間の親密度やコミュニケーションに変化があるかどうか調べ、波や魚など自然界にある動きは無意識で見られるため 集中力回復など癒しの効果がある。 暖炉の火にも同じ効果が考えられ、親近感が増しコミュニケーションが促進される。

心理学で「安心安全な場」と呼ばれるものがある。この場ではどんなことを話してもいい。批判や否定がない。みんな受け容れてくれる。自己開示と他者受容の両方がないとできない場だ。焚き火はそれができる場を演出してくれる。焚き火最大の魅力はフラットなコミュニケーションと人とのつながりをつくることにある。

焚火、、、完璧やないか!!!!!

ということで、焚火を囲むとやっぱりいいな〜と。

実施した合宿の内容はこんな感じ。

▼場所は、氷川キャンプ場(ここだと電車でも行けて日帰りも可能。お子さんいる人も多かったのでここに決定)

▼新旧混ぜてチーム作成!
10人×10チーム(新旧社員半々くらい)でわけて、リーダーを決める。

▼キャンプ場までたどり着け!
13時までに(確かチェックインの時間)に好きな方法(お酒飲んでもOK!)で氷川キャンプ場辿り着く。(これ結構チームごとに色あってよかったな)

▼チームで新規事業コンテスト!
いろんなアイテムをイラストにした紙を3枚引いて、それを使って新規事業を立案、プレゼン!一番イケてるチームを拍手で決定!勝ったチームには賞品!

▼BBQ!
みんなでBBQで夜ご飯!(セットする人数2人しかいなくて辛かったw)

▼焚火!!
待ちに待った焚火を囲む!!!
1チームで焚火を起こすとこから。
みんないろんな話ししてたな〜。
(ぱっとみ10個の焚火囲んでるやばい宗教っぽかったw)

▼日帰りの人は帰って、泊まる人はロッジを5つくらい借りてるので各自で楽しむ!(一発芸やったりトランプしてたなw)

▼朝ご飯を作って、みんなで食べて、解散!!!

正直なところ、これで定量的にこれだけ変わった!とは言えないです。(組織のエンゲージメント測るのであれば上がっていると思いますが)
でもやった後にいろんな人のことがわかってよかったなどのフィードバックはたくさんもらえました。

えー、やる際は、ぜひ会社の意向に沿っておこなってくださいw
あと火の扱いにはくれぐれもご注意ください。

小さい組織などを持っている人で、コミュニケーションなどに課題を感じるのであればぜひやってみてください。いつも話さないようなことも話してみてください。小さい組織であればすぐにできちゃいますし。

あと、友達とかカップルとか友達以上恋人未満とか家族でもやってほしいなー。話すって大事。焚火の力を借りちゃおう。

焚火を囲むと組織が円滑になる。

はずw



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