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「お蔵入り」の「お蔵」を野菜の「オクラ」にするウソを流布するための方法とは?

はじめに お蔵入り&オクラ入り

ある時私は気がついてしまったのだが、「お蔵入り」という慣用句の「お蔵」を「オクラ」に変えられそうだと気がついてしまった。

これはいける。

今日はnoteの諸賢と、お蔵入りの「お蔵」を「オクラ」に変える方法について、その可能性とともに一緒に考えてみたい。


1 お蔵とオクラ

まず初めに、私が何故仕事中の忙しい時に、このお蔵入りをオクラ入りにできそうだと思ったかについて述べてから、その可能性について論じていきたい。

私は来年度の事業に関しての打ち合わせに参加していたのだが、「お蔵入り」は「オクラ」に変えられそうだということについてずっと考えていた。

何故かというと、「お蔵」と「オクラ」の現代での使用頻度に変化が起こっているからだ。

1−1 お蔵

私たちは、現代に入りかなり「蔵」を使わないようになってしまった。江戸時代とかには「蔵」がたくさんあった。明治とか大正もそうだ。もちろん蔵の所有者は大商人や、地域の名主層、あるいは本当に支配階級の殿様とか江戸幕府の代官だとか、そんな感じだ。

これは山形県酒田市にある明治時代に作られた米蔵。

栃木県内には江戸時代の蔵がたくさん残っている。

ところが現代では物流はそれなりに進化してしまい、もっとクソでかい蔵が必要になった。

これはもう蔵ではない。蔵なんだが、今では倉庫というようになっている。すなわち、倉庫のことを「お蔵」と言うことが少なくなってきているというわけだ。

1−2 オクラ

一方オクラは現在めちゃスーパーで売ってて食べる。

2 お蔵入りとオクラ入り

2−1 お蔵入り

お蔵入りってのは、なにかアクシデントがありコンテンツが表に出ないで封印されてしまうことを指す。蔵に入ってしまって、出てこなくなってしまったわけだ。

この語感はかなりいい感じだ。重厚な蔵に入ってしまうことで、容易に表に出てこない感が表されているように思う。

結構リアリティのある表現で、これをオクラに変えるのは骨が折れそうだ。

2−2 オクラ入り

一方オクラは現在料理に入っている。

3 オクラ入りの根拠

それでは、お蔵の代わりにオクラに入れる(あるいはオクラを入れる)ための理由づけについて考えてみよう。先述の通り相手は強敵だ。お蔵に入れるお蔵入り感はすごい。お蔵に入って日の眼を見ない様子がありありと浮かんでくる。

オクラで、なんとかお蔵入りの状況を再現できないだろうか。オクラでだ。オクラでだぞ。

ここでは2つのパターンを想定しうる

3−1 オクラが入っているパターン

オクラはいろんな料理に入っている。味噌汁とかに入ってる。

この料理にオクラが入っているから表に出なくなってしまう・・・このことを適当にでっちあげればいい。

オクラはとっても美味しいので、オクラが入ることで、他の野菜の出番がなくなってしまう。これで他の野菜が日の眼を見ないで封印されることになる。

ということでオクラが入ることで、他の野菜コンテンツが表にでないことから、オクラ入りでお蔵入りの意味と同質になり「お蔵」を「オクラ」とを換骨奪胎することが可能になるだろう。

あとは適当にエピソードだ。

江戸時代、隠元隆琦禅師は好んでオクラを食べていた。オクラが好物だったために他の野菜を食べなくなってしまったほどだ。禅師を見ていた周囲の人もこれを真似、他の野菜の出番がなくなってしまった。この故事から、「オクラ入り」は何らかのコンテンツが日の眼を見なくなってしまうことを指すようになった。

オクラは実際は幕末に来て、昭和30年代以降に普及しています

こんな感じだろうか。

3−2 オクラに入っているパターン

オクラはご存知の通りなんかやたらネバネバしているものの、種が入っている。ピーマンタイプの野菜だ。他には唐辛子とかパプリカがこれらの仲間になる。

すなわちオクラの中には種が入っている。オクラ入りでこの種の概念を活かさない手はないだろう。

オクラの中に入っている種は滅多なことでは表に出てこないし、タネだけを取り出して食べるものではない。このことから「オクラ入り」はオクラの中に入っている種のように容易に表に出ない状況を指す慣用句として使用される。

うん。これでいいだろう。

おわりに オクラ

お蔵よりもオクラの方がよく見かける現代。なんとかお蔵入りをオクラ入りにして、お蔵入りの方をオクラ入りにできないかと考えている。

もし私が独裁政権のトップになったならば、こっそりお蔵入りをオクラ入りにしてしまうだろう! もちろんなるべく善政を敷くから勘弁してほしい。

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