現状を常にアップデートしなくても 『ひとりビジネスの教科書』佐藤伝-内容編-honyomi record#3
前回は「個人的感想編」ということで、この『ひとりビジネスの教科書』を読んで考えたことをつらつらと書きました。今回は、本のエッセンスをぐゆっと(タイピングミスしたけどいい語感)絞ってお伝えしていきたいと思います。
「ひとりビジネスにめっちゃ興味あるわ」という方ももちろん、「自分はこのまま今の仕事、生き方でいいのかなあ」と漠然と思っている方にもおすすめです。
実際、私は後述する「8つの質問」に対しての答えを書きだした結果、
「現状を常にアップデートしなくてもいい。今、やるべきことをやってる(クオリティの問題はあるが)」という結論に至りました。
ひとりビジネスを始めたい!あるいは、始めた方がいいのかな?そんな方に8つの質問。
まず取り組みたい最初の3つ。
私はこの3つの質問に答えることで、今の自分にはひとりビジネス(=移動本屋)は無理だなと思いました。あきらめ早かった。
なぜなら私が休日、無償でできると思うことは、「文章を書くこと」だけでした。
言い換えれば、「休日」「無償で他者のために」できるくらい好きなことがあれば、それは飯のタネになりうるということのようです。
そして当たり前のことですが、私の文章は他者ためというより自己満足なので、飯のタネにはならぬ趣味だということです。
ビジネスのミッション(=使命)を見定める質問3つ。
最初の3つの質問で「他者のために」できることがある!と思った方は、ビジネスのビジョンを固めていくと良いようです。
④~⑥の質問は、ホロコースト・サヴァイヴァーである『夜と霧』の著者、ヴィクトール・フランクルによる「人生の意味を見つけるための問い」です。ひとりビジネスにはちゃんちゃら興味ないぜ!という方も、やることなさすぎて暇なときなんかによかったら考えてみてください。唐突に人生のミッションにぶち当たって人生が変わるかもしれません。
ちなみに私の答えは④「今」って言われたら子育て⑤子ども(と夫。必要とされてなかったら悲しいよね……)⑥機嫌よくいること、でした。人生の意味とはすなわちこれ機嫌よくいることなり、と肝に銘じたおかげか娘が「バイバイキーン」といいながら31アイスクリームの溶けたどろどろを床にぶちまけたときもぎりぎり理性を保てました。
人生のステージで答えが変わっていきそうな質問ですね。
ビジネスを通じて実現したい目標・ビジョン(=志)を見定める質問
これは誰もが一度は考えたことのある質問ですよね。職場でめっちゃ腹立つことあって落ち込んだときとか、不毛な会議の途中とか。
でもこの質問には一つ条件があって、ここでいう「目標」とは、自分と、自分以外の他者のために成し遂げたい目標でなくてはならないようです。
そして私は「他者のために」と言われているのに(のんびり田舎で晴耕雨読)以上のことを思いつかなかった。やはりひとりビジネスの適性なし!
さて、いかがでしたでしょうか。8つの質問に答えて、「ひとりビジネス、やったるでい!」という方には、著者の佐藤伝さんが冒頭で下記のようなアドバイスをされています。
とにかく始める
・会社を辞めずに、ひとりビジネスにトライ
・貯金、人脈、知識、同時進行で補っていける人が成功する
(目標を立てたことで、行動が加速されるのであれば目標を立てよう!
逆に目標があることで苦しくなっちゃう人は、なしでOK!)
方向性を決める
・「誰に×何を×どのようにして」をセットにして考える。
・「誰かの悩みや問題を解決して、よりよい状態にすること」がテーマ。
本書には実践的なアドバイスが多数あります!ので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
さいごに
この言葉にはっとさせられました。私、人付き合いがあまりうまくないので、可能であれば家族とごく親しい友人とだけ関わって生きていきたい。
だけど、今は趣味でしかない書くことが、誰か他者のためになる日が来ることを願って、多くの人とかかわって、切磋琢磨していきたいです。
読んでくださってありがとうございました。