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【クリエイターエコノミーニュース】クリエイターの収益化に向けたTwitterの動き、AIイラスト生成「mimic」β版2.0が公開|10/31-11/6

こんにちは、クリエイターエコノミーをテーマに、クリエイターのためのお金やキャリア、テクノロジーの事例を紹介している媒体・クリエイターエコノミーラボです。

1日遅れてしまったのですが、今週もクリエイターエコノミーニュースを更新します。

この記事では、クリエイターや関連業界の方向けに、この1週間で公開されたニュースのなかから、「これは押さえておいたほうがいい」というものをピックアップして紹介します。

AI関連のトピック

AIイラストメーカー「mimic」β版2.0が公開

8月29日にリリースされるとTwitterトレンドを席巻し、「不正利用対策が不十分」という指摘を受けて一夜にして全機能の停止が発表された、AIに絵柄を学習させてイラストを生成できるサービス「mimic」。

9月中旬より、不正利用対策を強化したバージョンのリリースが予告されていましたが、11月4日にβ版2.0が公開されました。

利用にはTwitterアカウントの事前審査が必要です。詳細は下記の記事をご覧ください。

また、「mimic」の運営者が出演し、β版2.0リリースまでの経緯について回答している動画も公開されていました。

AIイラスト専用の投稿サイト「chichi-pui」が公開

AIイラスト専用の投稿サイト「chichi-pui」が公開されていました。

無料でユーザー登録すると、イラストと合わせて、投稿者がイラストを生成する際に使用したプロンプト(AIに命令する呪文)を閲覧できる仕様になっています。

「pixiv」がAIイラストに関する機能をリリース

10月31日、大手イラスト投稿サービス「pixiv」は、AIイラストに関する機能改修のお知らせを公開しました。

お知らせでは、投稿者が作品をAIイラストとして設定できる機能、検索時にAIイラストをフィルタリングできる機能、AIイラストのみのランキング機能がリリースされたことが発表されました。

Twitter関連のトピック

10月28日に実業家のイーロン・マスク氏がTwitterの買収を完了して以降、ものすごいスピードで同サービスとその運営体制の変革が進んでいます。

社員約3700人が解雇される

Twitterでは11月4日より大規模な人員削減が始まり、約3700人が解雇されました。日本法人に勤めていた多くの社員も解雇されているようです。

一方で、解雇した従業員を再雇用する動きも見られます。

また国内では、「今回のレイオフは不当解雇である」と主張する元Twitter社員によって、訴訟を呼びかける声が上がっています。

長文投稿機能の追加、クリエイターの収益化の支援を予告

マスク氏は個人のTwitterアカウントで、「ツイートに長文のテキストを添付する機能」の追加を予告しています。

また、「あらゆる形態のコンテンツを手がけるクリエイターの収益化」に向けて動くことが明かされています。

これらがTwitterに実装されると、クリエイターエコノミーの観点からはとても大きな出来事になるように思います。

pixivFANBOXやファンティア、noteをはじめとした国内のコンテンツ投稿プラットフォームにも大きな影響があるのではないでしょうか。

今後の動きを注視したいところです。

なりすましアカウントは永久凍結

マスク氏は他人になりすましたアカウントは永久凍結すること、またこれまで実施していた凍結前の警告も行わない方針であることを表明しました。

Webサービス関連のトピック

Web小説サイト「カクヨム」、作者への総還元額が3.1億円を突破

KADOKAWAが運営する国内大手のWeb小説サイト「カクヨム」は、10月時点で作者への総還元額が3.1億円を突破したことを発表しました。

ロイヤルティプログラム(広告費還元)とサポーターズパスポート(読者による応援課金の還元)をあわせた総支払額が、2022年10月末時点で3.1億円に達しました。また、カクヨムロイヤルティプログラムで換金した作者は3,500人以上に上っています。

Web小説サイト「カクヨム」の作者への総還元額が3億円を突破!

スクエニ、新規IPのNFTプロジェクトを発表

ゲームソフト開発会社のスクウェア・エニックスが、コレクティブルNFTプロジェクト「SYMBIOGENESIS」を発表しました。

同プロジェクトでは、NFTの販売および無料のブラウザ向けサービスが2023年に開始する予定です。

メタ社、1年で時価総額76兆円が消失

FacebookやInstagramを運営するメタ社の株価が暴落している背景についてまとめた記事がITmediaで公開されていました。

漫画・出版関連のトピック

『タコピーの原罪』作者、「週刊少年ジャンプ」次号から新連載

「少年ジャンプ+」で連載され、大きく話題になった『タコピーの原罪』作者のタイザン5氏が、11月14日発売の「週刊少年ジャンプ」50号より新連載を開始します。

最新話が公開されるたびにTwitterトレンド入りしていた同作の作者による新作なだけに、注目が集まりそうです。

『かぐや様は告らせたい』作者・赤坂アカ氏が漫画家を引退

7年半にわたって連載された人気作『かぐや様は告らせたい』の連載終了にあたり、作者の赤坂アカ氏が漫画家引退を表明し、話題になっていました。

累計発行部数が300万部を超え、アニメ化も発表されている『【推しの子】』の原作も務める赤坂氏は、「今後は原作家として活動していく」と表明しています。

アニメ関連のトピック

スラムダンク

その他のトピック

ワコム、ペンタブレットなど27製品を値上げ

ワコムは、12月1日よりペンタブレットなど27製品の値上げを行うと発表しました。

液晶タブレットなどの高価な製品は、6万円以上も値上げされるものもあるようです。

各商品の値上げ後の価格などについては下記の記事をご覧ください。

伝わる文章

人事労務サービスを運営するSmartHRが、自社サイトで伝わる文章の書き方についてのページを公開し、話題になっていました。

主にビジネスシーンでの活用が想定されている内容ですが、文章を書く人であれば誰でも読んでおいて損はない記事だったので紹介しておきます。

新作『ゴジラ』公開決定

2016年の『シン・ゴジラ』以来となる『ゴジラ』シリーズの新作を、2023年11月3日に公開することが発表されました。

監督を務めるのは、『ALWAYS続・三丁目の夕日』などを手がけた山崎貴氏です。

というわけで、今週分のクリエイターエコノミーニュースでした。

今回は1日遅れてしまいましたが、普段は毎週月曜日にニュース記事を公開しています。

他にもインタビュー記事などを発信していますので、noteとTwitterでのフォローお待ちしています。

さいごに

▼最近よく読まれている記事

少年ジャンプ+編集部の編集長、副編集長が登壇し、「少年ジャンプ」がヒットを連発できる理由について語っている講演のレポート記事です。

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連載「クリエイターの仕事図鑑」では、さまざまなクリエイターの仕事について詳しく伺っています。

今回話をお聞きしたのは、やさしい雰囲気の絵が特徴的な、イラストレーターのにこべるさんです。

今年3月よりAmazonで無料の絵日記漫画の自費出版を始め、現在は170万回以上DLされており、ネットで大きく注目を集めている漫画家・ぬこー様ちゃんさんのインタビュー。

どういう狙いでAmazonでの配信を始め、収入面でどういった変化があったのかなどを、「そんなことまで言っていいのか」というくらい詳細に語っていただきました。ボリューム十分の前後編の記事になっています。


運営:アル株式会社

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