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文化を感じるということ-14
HIDAを訪ねる
飛騨産業は、高山から歩くと一時間ほどでしょうか、五キロほどのところにあります。(個人的には一時間でも二時間でも歩くのは苦でないのと他の場所をぷらぷら散策しながらだったのでそんなにかかった印象はありませんが・・)車だと十五分ほどの距離ですが、訪ねるなら徒歩をお勧めします。
敷地には手前から森と暮らしの編集室、椅子と珈琲|Terraceそして森の環 HIDA FACTORY STOREがあります。その奥は恐らく立ち入れない飛騨産業の工場かと思われる建屋。
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まずは森の環 HIDA FACTORY STOREを見学。
ここはDIYのためのいろいろ、プロトタイプやリユース品、一部北海道民藝が奥に取り扱われています。
端材も種類豊富で生地やらいろいろなものが売られていたり修理や張替などもやっているようです。それに大きなカウンターテーブルの受付にはスタッフがいて見るからに職人さんって感じ。恐らく頼めばその限りでないサービスがあるんだろうなと想像します。
近くにこんなところがあれば一日中過ごせそうです。
試作品とか、ちょっと魅力的ですが流石にここから家に運ぶのは現実的ではありません・・😂
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続いて森と暮らしの編集室へ。
ここはimaの設計で、ショールーム・ショップ、そして飛騨産業の歴史が詰まった展示がされるスペースといった複合ショップになっています。
ここも1-2時間だとちょっと勿体無い感じがする広くて快適な場所です。
個人的には柚木沙弥郎のテキスタイルが張地に使われていたり、それらが額装されている“柚木沙弥郎ルーム”が良いなと。あとは日本の畳に座る生活に最適化された家具の部屋は非常に気になるところです。
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入り口付近にあるクラフト・マーケットではいろんな木製品や天然のアロマが売られています。特にこのスツールは気に入りました。誰の設計かはさておき、欲しいプロダクト候補に。あとは価格なども全く不明なアロマ用の小鳥の彫刻でしょうか。オンラインとか遊朴館にも置かれているのかな。
どれも決して安いものではないと思いますが、それでもひとつずつ訪れるたびに集めるってのも良いかもしれません。
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森と暮らしの編集室を入って左手に小さなカフェ“椅子と珈琲”があります。
この空間と家具は隈研吾による設計。
天気がよく、気温はグッと下がったものの陽射しが心地よく、何よりこの空間全体をひとりで独占というのは贅沢なものです。
ショップの方にいるスタッフがカフェ店員を兼任しているのですが、気持ちの良い対応をしてくれます。(いつもはもっと混んでるのかもしれないのですが、この時はそうでした・・)
メニューを見ると施設をいろいろ見学した後にちょうど良い甘味や飲み物があります。少し迷いましたが、岐阜県産和紅茶と飛騨えごまのシフォンケーキを。
高山に降り立ってから食べたいろいろの中で一番美味しい食事だった上、この地で育ったものだけでつくられていたのも好感がもてます。
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他の店だと正直、ここならではなんてのはほぼないのと、インバウンド向けの無茶な価格帯と魅力の欠片もないものが並び触手が伸びません。
故に、余計そう感じたわけですが、非常に満足しました。
“遊朴館 HIDA GALLERY”だけは高山駅から十分ほどのところにあるショップ・ギャラリーです。設計は中村好文と小泉誠、中々良き設計者のチョイスです。
空間としてはちょっとモダンに振られすぎているのでそこまで好きになれないのですが、まあ・・
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時間がなければこちらだけ足を運ばれるのも良いかもしれません。
いずれにせよ、時間をたっぷり取ってゆっくりじっくり見られるのがおすすめです。カフェは是非訪れてみてください。きっと良い時間を過ごせると思います。