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【ドラキュラ店員の神接客】 〜怪物が人間に見せた真のダイバーシティ対応〜

※2020.6.25のバックナンバー

おはようございます!!

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▼ ヴァンパイアカフェに行った話
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昔、ファンタジーな飲み屋に行きました。
銀座にある「ヴァンパイアカフェ」。
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その名の通り、ロウソクが灯りドクロも散在する暗くて怪しい屋敷の中で
ドラキュラが接客をしてくれるカフェ居酒屋です。
メニューの名前も「〜の生贄に捧げる儀式の●●」のように、
注文する側が恥ずかしくなるような凝り具合。
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接客してくれるドラキュラは、
20代後半から30代前半くらいの男性が
バッチリメイクをしてコスプレをしているのですが完全に役に入り込んでいる。
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関係性は【客-店員】ではなく、
【人間-ドラキュラ】なので客側の我々は別に敬われない。
基本タメ口で上から目線で接客されます。
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▼ ドラキュラの超高圧的?接客
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店内はとても暗いし、怖い雰囲気を完全に作り出していて
ドラキュラ店員も完全に役に入り込んでいるので、我々はビクビクします。
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注文をお願いするとギロっと睨みつけながら、
ドラキュラがこちらを振り返り歩み寄ってきて、
我々は注文をします。
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我々「闇の者を呼び覚ます復活の儀式(シーザーサラダ)をひとつ」
ドラ「あとは?」
我々「絶望という名の漆黒に染まりゆく死神の断罪(イカ墨パスタ)」
ドラ「あとは?」
我々「奴隷どもの餌(フライドポテト)」
ドラ「あとは?」
我々「耽美なる薔薇(カプレーゼ)」
ドラ「あとは?」
我々「えっと、、、以上で大丈夫です。」

未だかつて見たことないくらい
高圧的な「あとは?」攻めの注文取りでした。
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"めちゃめちゃ傲慢で強気な接客だなぁ〜"と瞬間的に思いましたが、すぐに思い直しました。
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"…この人、ある意味めっちゃ気遣いのできる人かもしれない!!"
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▼ "基準"は個人によって違うモノ
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相手の基準を勝手に決めないコト。
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採用部に異動して面談や面接をする際のポイントとして先輩に教えていただきました。
こちらから見て「すごい!」と思う事でも相手にとっては「すごくない」事かもしれない。
独りよがりな目線で基準を決めつけてコミュニケーション取るのは、相手を不快にする事がある、と。
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なるほど。
たしかに、プロ野球選手を目指していて人にとっては、
「甲子園出場」は単なる通過点であり、
そこについて「すごいね!すごいね!」と持ち上げられてもいい気はしないと思います。
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ヴァンパイアカフェのドラキュラ店員は
ある意味これを体現していたのかもしれません。
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注文の品数は店員ではなく、客側が決めること。
5人で2品だと少ない?
5人で15品頼んだら多い?
そんな基準は店員側が決める事ではない。
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きっと僕らが10品頼んでも20品頼んでも、
ドラキュラはひたすら「あとは?」と繰り返したと思います。
これってある意味、究極の気遣いかもしれませんね。
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もしかするとドラキュラと人間という種族の違いを前提に、
人間の当たり前基準を決めつけず接客していたのかもしれない…?
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本日からCOVID-19明けの
ディズニーランドのチケットが発売開始になりますが、きっとアクセス混雑凄いんでしょうね。
(少しクセのある)従業員の神対応と、
ファンタジーな世界観を味わいたい方は、
是非、銀座のヴァンパイアカフェへ。
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#はたらく朝から楽しもう114

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