図書館の英語多読コーナーの活用
北海道大学の図書館には英語多読のコーナーがあります。正確には外国語多読で、英語以外の言語も少数ながら揃っているようです。多読に非常に熱心な教員の方が発案し、このコーナーが設けられたとのことです。この英語多読コーナーには、さまざまなレベル、多くの種類のリーディング用の本が並んでいます。
さらに素晴らしいことに、このコーナーには専用のウェブサイトがあり、そこで自分が何冊、何ワードを読んだかを記録することができます。サイトには週間、月間、年間、累積ランキングが表示され、全体の進捗状況も確認できます。競争心が湧くことで、継続にも繋がります。
試しに英語多読に挑戦してみようと思い、私も登録しました。最初はどうかなと思っていたのですが、実際に本を読んでみると意外に面白く、普段の研究では触れることのない物語を楽しめる点が新鮮でした。どのシリーズ、どのレベルから始めたら良いのか分からなかったので、まずは一番簡単なレベルの本から始めてみました。内容はシンプルで、ほとんど知らない表現が出てこない程度ですが、それでもたまに新しい表現に出会えるのが面白いです。中田達也著『究極の英語学習法』によれば「興味がある内容について読書していたら、時間が経つのを忘れて、いつの間にかたくさん読めていた」という状況が目標だそうなので、少しは上手くいっているのだと思います。
面倒なので、図書館の本棚から気に入ったシリーズ(Penguin Readers)を左から順に(簡単な順)取り出し、順番に読んでいます。疲れた時や少し時間がある時に読んでいるのですが、意外と物語は大人でも楽しめるものが多く、良い気分転換になっています。今のところ、これからもどんどん読み進め、一番簡単なレベルから始めて、最終的にはこのシリーズの全ての本を読破しようと思っています。新聞や雑誌も読んでそれなりに楽しいのですが、また違った楽しみがあります。多読の問題点は本の購入にお金がかかるという点ですが、この試みではそれがクリアされるので、他の図書館でも導入すれば良い試みだと思います。