Webディレクター視点で考える『最新WEBデザインのニュース紹介』
デザイン×エンジニアリング×ディレクションをベースに「新しい価値観」を創造するクリエイティブ集団、crage(くらげ)株式会社のディレクションチームです。
今回はしょーじが執筆を担当します。
ついこの間2024年になったばかりかと思えば、もう3月。1年の6分の1が過ぎました。crageでは各自今期の目標設定が完了し、それぞれの目標に向かって日々邁進しております。
ディレクションチームでは日頃から気になったニュース、記事、SNSの投稿等の情報を共有してチームとメンバーの成長に繋げるようにしています。
ジャンルは「ディレクション」に関わるものから、「デザイン」「マーケティング」「Webサービス」「トレンド」等を幅広くピックアップしてますので、是非ご覧ください!
Webディレクターが担当する制作案件で成果を出していくためには、常にWeb制作のトレンドを把握し知見を増やしていく必要があると感じています。
そのための情報収集もディレクションのスキルアップの1つ。2024年最新のWebデザインのトレンドをチェックしてみました!
2024年のWebデザインのトレンドは?
2024年のデザイントレンドは、昨年に引き続き、パララックス(視差効果)を活かした動きのあるデザインや、大きな文字や丸みのある柔らかい印象のデザインが注目されています。
もう1つ注目すべきはWebアクセシビリティの義務化の開始。デザインにあらゆるユーザーが使いやすいと感じるユニバーサルデザイン配慮が必要になります。
記事ではこうしたトレンド予想を元に実際のWebサイトを紹介しています。
Webアクセシビリティに配慮したデザイン
2024年のトレンドの中で私が特に注目したのはWebアクセシビリティの義務化についてです。Webアクセシビリティとはあらゆる世代、障害の有無、利用環境に関わらず提供されている情報やサービスを利用できることを意味しています。
私の両親は70代、パソコンやスマートフォンをわりと使いこなしている方かとは思うのですが、それでも「サインアップってどういうこと?」「ログインってどこからするの?」といった電話がしょっちゅうかかってきます。その度に同じサイトを開き「右上の3本線を開くとメニューが出てくるから〜」と口頭で説明するのですがなかなか伝わらない……
説明しながら「サインアップ=新規登録ってわからないのかも」とか「メニューの中にログイン導線があるのってわかりづらいなあ」などと感じることもしばしば。
日々様々なWebサイトに触れているディレクター目線だと、ついつい流行を追ったデザインに目が行きがちですが、それは必ずしも全ての人々に利用しやすいWebサイトとは限らないのです。
Webアクセシビリティに関しては、デジタル庁が公開している「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」というPDFがとてもわかりやすくまとめられています。
このガイドブックの冒頭でWebアクセシビリティの恩恵を受ける人の具体例をあげています。
視覚障害のある人
聴覚障害のある人
視覚と聴覚の両方に障害のある人(盲ろう)
上肢障害のある人
発達障害や学習障害のある人、知的障害がある人
色覚特性がある人
高齢の人
さらに「一時的に障害がある状態の人」として次のように説明されています。
電車内で動画を見たいのにイヤホンを忘れた
眼鏡を忘れてきたので目が疲れやすい
利き手を怪我してマウスが使えない
これ、誰しも身に覚えがある事例ではないでしょうか。
Webアクセシビリティの義務化って何をすればいいの??と思っていた方も当事者の目線で考えられると思います。
ガイドブックでは具体例を挙げながら解決策を提示しており、さらにこのガイドブック自体もアクセシビリティの水準に対応したものになっているので、Webアクセシビリティの理解を深めるためにも一読することをおすすめします。
最新トレンドのデザインを追うべきか
続いて2024年のデザイントレンドであるパララックスデザインについて。
パララックスはユーザーの操作に合わせて、複数のレイヤーにある要素を様々なスピードで動かして立体感や遠近感、アニメーションなどを演出できます。パララックスを使用することで「スタイリッシュなかっこよさ」や「おしゃれさ」を感じる、目を引くサイトになるんです。ユーザーに対し、訴求したい内容を効果的に伝えることができ、かつ印象に残りやすくなります。
一方でユーザーにとってはパララックスのような動きをつける際のデータ処理により、表示速度が遅くなる、といったデメリットもあります。
サイト側・ユーザー側、どちらの立場でデザインを追求すべきか……悩むところです。
「Webサイトにアニメーションが必要かどうか」について考える記事がこちら。
アニメーションによる役割と影響を、メリット・デメリットの両局面から考察されています。
制作する側としてはメリットを最大限に活かし、成果を出したい!けれど技術的な問題がある場合やUIに直接関係ないものに対してはアニメーションは「必要ないもの」「なくても問題ないもの」となってしまいます。
ローディング時間が長く感じたり、アニメーションによって見たい情報にすんなり辿り着けないなど、わずか数秒待つことや動作が1つ増えることで、サイトに対して負のイメージを抱いてしまった経験は自分自身にもあります。
逆になめらかな動きのアニメーションでストレスを感じない場合には「気持ちいい!」「かっこいい!」「興味を惹かれる!」という制作側の意図どおりの感情を抱き、狙いどおりの行動をすることがあると思います。
記事ではサイトの成果を出すためのデザインも、アニメーションの実装には役割を理解し適切に行う必要があり「デザインを殺す」可能性があるため、慎重に取り組むべきだと締めくくられています。
実際のデザインやコーディングはデザイナーやエンジニアが担当することがほとんどかと思います。しかしディレクター自身が制作工程の最新知識をキャッチアップし知見を広げることで、制作チームとしてのパフォーマンスを上げることができるのではないか、と改めて考える内容でした。
最後に
ディレクションチーム内であがったニュース、記事、SNSの投稿等の情報の一部をご紹介させていただきましたが、まだまだ他にも様々なニュースを日々共有してディレクターメンバーで盛り上がってますので、そちらはまたご紹介させていただきます!
今回もお読みいただきありがとうございました。
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