池上の町の本屋で開いた、『spread LOCKET』を終えて。
11/28(土)に、池上のブックスタジオのスペースを借りて、
クラフトコーラを”読める、飲める、持ち帰れる”、
そんなイベントを開きました。
〆———
1.イベント概要と、開いた経緯
イベント名は、『spread LOCKET』。
この本屋に棚を借りて出品している、
独立系旅雑誌「LOCKET」”COLA ISSUE”という本を
テーマにしています。
LOCKET COLA ISSUEとは、
「コーラを巡る冒険」をコンセプトに、
コーラの歴史的・文化的に意義深い国を辿り、
過去と今の景色を比べながら、
一冊を通してコーラとは何かを紐どく、
そんな、壮大で好奇心溢れる雑誌です。
終盤には、クラフトコーラを特集していて、
それが一冊の締めになっています。
その締め方から、
「コーラを巡る冒険は終わりじゃないよ。まだまだ続くよ」
「それはクラフトコーラが、きっとみせてくれるよ」
そんなメッセージを好き勝手に受け取りました。
ならば、その続きを描いてみようではないか、
というのが、今回のイベントの意図でした。
〆———
会場には、LOCKET COLA ISSUEはもちろん、
誌面に登場するクラフトコーラ5種類のシロップと、
各銘柄の紹介や僕なりの解釈を綴った
紹介パネルを並べ、展示販売の形に。
また、ブックスタジオ内にあるカフェで、
ドリンクメニューとして5種類すべてを
オーダーできるようにしてもらいました。
エントランスには、イベント趣旨や、
クラフトコーラとは何ぞや?ということが、
なるべくフワッと伝わるような紹介パネルを置き、
文字通り、クラフトコーラを読める、飲める、持ち帰れる
仕掛けを施しました。
隙をみては僕からも会話を仕掛けて、
クラフトコーラが伝わるように。
〆———
2.イベントの様子
イベント会場に来てくれた人の好奇心の高さもあって、
みなさん前のめりにクラフトコーラを読んで、
各銘柄に興味を持ってくれていたようでした。
それだけではなく、展示しているシロップを
買ってくれたり(すべて売り切れました)、
ドリンクをオーダーしてくれたり。
LOCKET COLA ISSUEも
見本誌をみるだけではなく、
実際に買う人も、期待以上に現れたり。
クラフトコーラを、
じっくり楽しんでもらえたような気がします。
〆———
きっと、ただクラフトコーラが
置いてある、飲めるだけでは、
こんな光景はみられなかったはず。
「クラフトコーラは文脈ありきののみもの」
「作り手の思想や郷土性、信仰、趣向を楽しんでこそ」
と解釈した自分の考え方が伝わったような、
そんな光景を眺めることができました。
時間帯によっては、会場に人が溢れて
外からも活気がわかるくらいに。
なにより、その溢れる人の手には、
各々が気になったクラフトコーラを持っていて、
飲み交わしていた。
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何度見ても、この光景は格別デス。
〆———
3.イベント後に続く池上の日常に、想いを馳せて
さて、今回のこのイベントは、
町や場所の文脈に合う形でドリンクスタンドを開く、
「CRAFT COLA short trip」というシリーズの一つです。
そこに潜む想いは、
「その町の日常の佇まいに、クラフトコーラを」。
でした。
そして、その想いが結実するような、朗報があります。
会場となった池上ブックスタジオで、
引き続きクラフトコーラを飲めるように
ドリンクメニュー化してもらえるのです。
しかも、在庫をきらした後も、
取り寄せまで考えてくださっているようで。
自分がきっかけで、クラフトコーラが
町の日常に佇むながれを生めそうなことが、
なんというか、感無量デス。
〆———
4.池上クラフトコーラが生まれることも夢見て。
さて、ここからは、もう少し込み入った願いになります。
各銘柄のクラフトコーラが佇む景色も
もちろん尊いのですが、
寺町であり、古くからある建物や文化、
香りが残る池上は、
郷土性や信仰、趣向をむき出しに反映する
のみものであるクラフトコーラが、
生まれる土壌を持つ、と感じています。
たとえば、一つは、寺町であることを文脈にした
クラフトコーラ。
聞けば、池上にある本妙院の住職さんが
コーラを手づくりしているそうな。
仮に、そんな方を中心とするならば。
本名院にある妙見菩薩立像には、
池上七福神の寿老人(長寿を授ける神)がいるので、
その文脈を受け継ぎ、「不老長寿のハーブ」と
いわれる「セージ」を調合するとか。
妙見菩薩立像の造像の背景にある
「現世安穏後世善処」の魂を込めて、
リラックス効果のあるカモミールを調合するとか。
モチーフとするお寺は、
もちろん池上本門寺でもよいので、
そんな池上にあるお寺の文脈を活かすことは、
日本発であるクラフトコーラ文化として、
とても自然だし、意義あることだと思います。
〆———
もしくは、地元でも外からも愛される
ネパール料理屋さん「ヒマラヤ」を中心とした、
クラフトコーラ。
このお店、ネパール産の珍しいスパイスを
たくさんつかっていて、
とても滋味深く、身体が快復を覚えるんですよね。
そんな「ヒマラヤ」でつかっているスパイスを
ふんだんに調合する。
シャダバリ、グリーンバナナパウダー、
ネパール山椒、ネパールのはちみつ、など。
苦みが効き、複雑な味わいをした
滋味深いクラフトコーラなんてのも、
池上らしい文脈を継ぐと思います。
〆———
池上の歴史や生活を少ししか
わかっていないので、
もっといい文脈の授け方があるかもしれません。
そもそも、美味しく調合できるのかなんて、
まったくわかりません...。
ただ、「クラフト」できるポテンシャル自体を
ビンビンに感じます。
クラフトコーラが日常の佇まいになって、
ゆくゆくは、池上クラフトコーラへ。
そんな物語が生まれたら、
なんて幸せなんだろう。
そんなことを祈りながら、締めたいと思います。
〆———
CRAFT COLA short trip #3
spread LOCKET
@池上ブックスタジオ
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