徒な雑文4読めた(小説や詩集ではないですが)

GW中で親子連れやカップルで賑わう、緑が多く大きなお気に入りの公園。
僕は古書店で買い、長らく本棚で眠っていた川崎洋さんの「すてきな詩のすすめ」を読んでいました。

本の内容はざっくりいうと、様々な詩人の詩を紹介し褒めていく?ような内容。詩自体は知っているものも多く、解説を興味深く読みました。

似たような種類の本で吉野弘さんの「詩への通路」という本がありました。
数年前読んだこの本で紹介されていた「トニオ・クレエゲル」のインゲの所作の描写に煩悶したり、ダンテの地獄編の凄惨な描写に驚愕したり、詩に於ける韻の話にとんでもない次元の話だなと感嘆したり、沢山のセンテンスをノートに書き写しました。

川崎洋さんの「すてきな詩をどうぞ」も同じような形式をとった本で、詩、ひいては詩人の背景を解説してくれるユーモアの散りばめられた文章。特に天野忠さん、吉野弘さん、茨木のり子さん、方言詩の解説が面白かったです。
記憶違いでなければ「詩への通路」でも取り上げていた北村太郎さんの詩が取り上げられていて、うおっと思いました。川崎洋さんも吉野弘さんも北村太郎さんも大好きな詩人なので。

この手の本は小説や詩集と違い、その世界に飲み込まれる不安がなく(そもそも変ですよね…)、元々僕の興味のあるものを掘り下げてくれるものなので、ペースは遅々たるものですが、とても面白く、本が読めることが嬉しくて楽しくて、2日で読了することが出来ました。

本って素晴らしいですね。

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