詩の真似事「詩なんて書けない」
この世を疑っている
信じられないようなことばかりでも
自分を疑うこと程悲しいことはないから
唇を噛みながらこの世界を疑っているんだ
明日も今日の繰り返し、二度と無いこの日々を
画面や音声に飛び込んで何もかもを知らない振り
運良く「何か」を書けそうになっても
詩なんて書けない
憧憬した詩人の作品の頁を捲る度
溜息交じりに思う
未開の地を記した地図を広げるような高揚感
活字が織り成す示唆に導かれて
見たことのない心象風景へと連れて行ってくれる
詩なんて書けない
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