美味しいは、気力と体力
食べるの大好き!作るの嫌い!!。何か問題でも?
しかし、作らないと食事にありつけない。食べるなら美味しいものがいい。悩ましい問題。毎回毎回、『ヨシ!』と気合いを入れてキッチンに向かう日々。料理は趣味という人に時々お会いするけど、ただただ尊敬。
秋の話ですが。私が住む街のお隣の県が、フランスの栗県と言われるアルデッシュ。秋になると、各週末色々な街で栗祭りが行われます。ちなみに、栗県アルデッシュ県では、栗の品種が65品種確認されているそう。今回、フランスでガソリン不足が問題になった時期が重なり、お祭りにいけたのが10月最終日。栗を買うときって凄く気分が上がります。
この時買ったのは3種類。
虫穴がないか?確認。水に浸して浮いてくるものを数個省く。そこから一気に力技で、栗すべてに包丁で切り込みをいれる。そして、100gごとオーブンに入れて焼き栗で味比べ。ここまでは一気に勢いに乗ってできるのですが、気力 体力が0になります。あとはインオペ、新聞紙にくるんで冷凍庫。
「栗の入ったご飯が食べたい!」「栗のスープそろそろたべたいね!!」と、呑気なフラ夫。「今日は元気が無いので出来ません。」断ること数回。余りにしつこいのでwそろそろやるか!と重い腰をあげ。軽くお湯に通して、皮を剥いていくのだけれど。。。この作業を経てのこの栗ご飯。この栗スープ。わかって食べているのか?とイライラしながら食事中のフラ夫をひと睨み。勿論自分で苦労した栗ご飯は格別に美味しい!ただ、労力に伴わないビジュアルだな〜と。ちょっと損した気分。
そして、秋口からマルシェで胡桃専門点が登場。去年美味しかったし…どうしようかな!?と、ちょっと足を止めると。あれよあれよとお買い上げ!500gでよかったんだけど、1kgのほうがお得だと大声で力説。500gしか買わないのはバカだと。。。ジップロックに入れて冷暗所に置いておけば半年以上持つ等々。凄い勢いに推されて結果1kg。
カンパーニュ生地に入れたり、サラダに入れたり。その度に、割っていく地味な作業が伴います。
「おっ!今日は胡桃入りだね」とフラ夫。この一粒にどのくらいわたしの握力使ったか。。。もっとありがたがってほしい。もっと感動してほしいと、密かに思っている小さな女です。
母は料理がすごい上手でした。私が子供の頃は父方祖父母と同居していたので、毎回食卓には最低でも5品以上のぼって。更には子供と年寄り用で分けたりしてました。今の私ではあの手間隙は考えられません。当たり前のように食べていましたが、今なら心の底から『毎日ありがとうございました。美味しかったです。お疲れ。感謝しています』