🇧🇹ブータン、地獄のトランジット
ブータンへは直行便がない。
だから、どこかの国を経由する必要があるのだけど、一般的なのはタイ経由だろう。
僕もタイのスワンナプーム空港でのトランジットにした。
ここで今回のフライトスケジュールを確認してみる。
羽田からスワンナプームまではANAで、到着予定は4時35分
スワンナプームからブータンのパロ空港まではブータンエアラインズで、出発予定は6時30分
そのため乗り継ぎの時間は2時間弱。
受付終了は1時間前なので実質1時間弱だ。
ちなみにANAとブータンエアラインズはバゲージスルーができない。
そのため、預け荷物がある場合は、一度タイで入国しなくてはならず、その場合は2時間弱という乗り継ぎ時間を突破することは難しいだろう。
そこで、手荷物のみで行くことにした。
1時間弱あるので、「ま、余裕でしょ」とそう思っていた。
しかし、羽田で不穏な空気が漂い始めた。
出発の時間になっても動く気配がない。
そわそわしていると、「搭乗されるお客様をお待ちして出発します」というアナウンス。
誰か遅れているのか。。早くしてくれと祈りながら出発予定時刻から30分経ってもまだ動かない。
そうすると今度は「間に合わなかった6名のお客様の荷物を降ろしております」と。
間に合わなかったのか。。可哀想に思いつつも、トランジット間に合わなかったら君たちのせいだぞ、と心の中で恨み節を唱える。
結局出発は50分遅れ。
つまり予定通り到着してもトランジット時間は実質10分しかない。
嫌な予感しかしない。
結局タイに到着し、飛行機から降りられたのが5時10分。
多少巻き返したものの受付締め切りまで20分。
急がねばならない。
そう、何せ到着ゲートから出発ゲートまで1kmあるのだ。
これは事前に距離を調べていた自分を褒めたい。
これがなければ悠長に歩いて間に合わなかっただろう。
早朝の人もまばらな空港を、全力疾走する日本人。
息も絶え絶えなんとか5時半ぎりぎりに出発ゲートに到着。
しかし、ここで致命的なことに気が付いた。
・・・あれ、トランスファーデスクないな。。
トランスファーデスクで搭乗券を発券してもらう必要があるはずなのだ。
でも途中でトランスファーデスクあったか?急いでいて見落としていた・・?
考えても仕方ない。
出発ゲートにいた航空会社のお姉さんにパスポートとeチケット見せて、「僕これで乗れる!?」と聞く。
「ちょっとわからない。私の上司に聞くわ」とお姉さんはパスポートを持ってどこかに行ってしまった。
しばらくすると上司ぽい人が来て「ちょっとこっちきて」とデスクに連れていかれる。
目の前でPCを操作している。
どきどきどきどき・・・
「OK、ヒマラヤが見れる席に変更できるけどする?」
よかったーーー!何とか間に合ったみたいだ。
お礼を言いつつ、汗も乾かないままブータンへ向かう飛行機に乗り込んだ。
トランジット時間は余裕を持つ、
雄大なヒマラヤを眺めながらそう心に誓った。