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🇧🇹日本人とそっくりブータン人

ブータンでは必ずガイドを付ける必要があり、空港に着いたらまず同行してくれるガイドとまず落ち合う。
山々に囲まれた美しい空港に名残惜しさを感じながら空港を出ると、何名かのガイドらしき人が待機していた。
オフシーズンだからか人はまばらで、僕はすぐに僕のネームプレートを持っている女性を見つけることができた。

手を振ると向こうも気付いて手を振り返してくれる。
近づいてびっくりする。日本人そっくりだ。
民族衣装キラを着ていることだけが、唯一彼女をブータン人だと識別する方法に思える。
鮮やかなピンクのキラでしっかり目のメイク、明るく染めた髪色になんだか日本のギャルみを感じてしまう。

それもあってうっかり日本語で挨拶してしまう。
もちろん、彼女の口から出てくるのは英語だ。
いくら日本人そっくりでも当然日本語は解さないし、話す言葉も英語あるいはゾンカ語だ。
そのギャップに脳みそがバグる。
(ちなみに日本語ガイドもいるが、数は多くないそうだ。道中で一人だけ日本語ガイドに遭遇したが、ネイティブ?と思うほどきれいな日本語だった。)

そのまま車まで案内されるともう一人若い男性に挨拶される。
彼は、ドライバーでガイドとは別で旅に同行してくれるそうだ。
フェードカットにあごひげ、背が高く男前。
年齢を聞いたら23歳だそう。
彼も民族衣装ゴを着ていなければ、日本人に見える。

不思議だ。
日本とブータンは地理的に離れていて、
その間には海もあるし、いくつもの国もある。
それなのに、他のどのアジアの国々よりも親しみを感じる。

「ブータン人は日本人に似てるよ!」
そうメッセージを添えて、旅の道中にこの3人のチームで撮った写真を母に送る。

すると母からすぐに返信があった。
「逆よ。あんたがブータン人に似てるのよ。日本人に見えないわ」

そういわれて、もしかしてこんなに親しみを感じるのは、日本人一般の感覚というより、個人的な感覚なのかもしれないな、と思った。
ブータンにルーツがあったりするのかも、などと考えるとロマンである。

あれでもちょっと待って、母よ、僕あなたの息子よね??

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