双極症 と 相性がよくない疾患
いい過ぎかもしれませんが、自分でも思うところがあるので記事にしました。双極症は感情の波をコントロールすることが肝ですが、相手も感情を乗りこなすことが課題になっている疾患でして。かき乱すつもりはないのに、双方とも巻き込まれて症状が悪化してしまうこともあり注意した方がいいかもしれません。
その疾患とは。境界性パーソナリティ障害(BPD)です。相性が良くないといいますが一部の症状に類似点があり、双極症と間違えられやすい疾患のようです(診断名が変わった人をみたことがありますが多くないです)。
比較してみます
①双極症とBPDの類似点
感情の変動が激しい。
衝動的な行動や人間関係の困難が見られる。
自傷行為や絶望感が共通する場合がある。
②双極症
感情の変化が数週間から数カ月のエピソードとして現れる。
気分の波が主症状(躁と鬱)。
遺伝的要因や脳の化学的不均衡が主な原因。
躁状態では高揚感、鬱状態では無気力感が顕著。
治療によりエピソードをコントロールできる場合が多い。
③境界性パーソナリティ障害(BPD):感情や人間関係に関する極端な不安定さが中心
感情の変化が数時間から数日にわたって頻繁に起こる。
主に対人関係の不安定さやアイデンティティの混乱が中心。
トラウマや幼少期の経験が発症に影響することが多い。
他者への理想化と否定のサイクルが特徴的。
空虚感や見捨てられることへの強い恐怖。
自分の波をコントロールするのに手一杯な時に相手の波乗りをサポートすると、一緒に転覆する可能性が高いことを知っておく必要があるかもしれません。
共倒れしないためには
「健康的な境界線を保つ」が必須です
自分を守るルールを作る: 相手に対して親切でいながらも、自分の限界を超えないようにする。「ここまではできるが、それ以上は無理」と正直に伝える。
感情的に巻き込まれない: 相手の感情の変動に共感しつつも、自分の感情を守るための距離感を意識する。
これが意外と難しい。BPDは人間関係や他者に対する感情が非常に二極化しやすい傾向があり(以下)、関わる側が適切な境界線を保つことが出来なければ本人の感情や行動にも影響を与えてしまいます。
極端な理想化
他者を過剰に良い存在として捉える段階。
その人が「完璧で自分を理解し救ってくれる存在」と感じることがある。
理想化されている間、相手に対して強い愛情や信頼を示し、全てを委ねるような行動をとる場合がある。
この段階では、相手の欠点や現実的な側面が見えにくくなりやすい。
完全な否定
理想化が崩れた瞬間、相手を完全に否定的に捉えるようになる。
「裏切られた」「期待を裏切られた」と感じ強い怒りや嫌悪感を抱くことがある。
相手の行動や言動の些細な違和感が引き金となり、信頼が急激に崩壊する。
否定の段階では、相手を攻撃的に批判したり、拒絶する行動に出ることがある。
さらに相手の感情が高ぶっているときに反応的になると、事態が悪化することがあるため、冷静で落ち着いた態度を心がける必要があります。
相性がよくない疾患と大げさに書いていますが、双極症として気分の波乗りがうまく出来るようになるまでは、距離を置いたほうが相手のためにもなると思っています。
ちなみに精神科看護師は当然ですがそんなこと言ってられません。患者のためにも自分の波コントロールが必須になります(健康的な距離を保つように心がけています)。
おさらい
双極症とBPDは一部の症状に類似点がある
気分の波乗りが出来なければ、互いに症状が悪化する可能性がある
調子が悪い時は、距離を置いて休息!
おまけ
感情のコントロールが難しい。
人間関係で困難が生じやすい。
衝動的な行動が見られることがある。
は何の精神疾患でしょうか。(A:発達障害)側面をみたら双極症と似た疾患が他にもありそう!
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